
日本アニメーション 世界名作劇場 主題歌・挿入歌大全集 第3集
正直、一度も番組は見たことはなく、
I・IIと一連のCDを買ったので、
ついでに・・・という感じで買ったのだが、
ついでなんて、申し訳ないくらい素敵な曲が並んでいる。
曲の素晴らしい出来栄えに、
なぜ、大人になっていたあの頃でもいいからと、
放映を見ていなかったのかと、非常に悔やまれる。
現在、作曲家として活動している「伊藤薫」や、
ものまねタレント&作詞家の「篠塚満由美」
そして、現在活躍中の声優や、
現在は芸能界を引退している人まで、
たくさんの歌声を聴けるのもうれしい。
しかし、「空へ…(笠原弘子)」って、
すごいいい歌…。
これは、アニメと違うオリジナルバージョンがあるらしいので、
そっちも聴いてみたい。

世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編
本書は、世界名作劇場シリーズの北アメリカ、南アメリカ及び無人島やアフリカ、そして世界中を舞台とした「赤毛のアン」、「家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ」、「トム・ソーヤーの冒険」、「私のあしながおじさん」、「母をたずねて三千里」、「愛少女ポリアンナ物語」などが収録されています(注意:2009年に放送された復活第3弾で通算第26作目の「こんにちは アン 〜Before Green Gables」はカナダが舞台のため、本来なら本編にあたる作品だが、2010年春発売のヨーロッパ編にて巻末で特別収録されていますので本書には収録されていません。本書は2009年夏に発売されたのだが、その時は「こんにちは アン」が放送されているためです。ですから、「こんにちは アン」を目当てに購入しないように注意しましょう)。
ヨーロッパ編にもレビューを書きましたが、各作品の名場面や食べ物、動物の特集、それからキャラクター設定画や原作の紹介、各話のエピソードのあらすじ、コラムなど世界名作劇場ファンにとって非常に充実した内容になっています。もちろんファンじゃなくても楽しめます。本書を読んだだけで、オープニングとエンディングの映像や名場面でこんなのだったなぁと、きっと懐かしい感じになると思います。またあの作品が見たくなると思わせるほど素晴らしい本書です。ファンの方(またはファンじゃない方も)は是非ヨーロッパ編と2冊揃えてくださいね。
ちなみに私は、「赤毛のアン」や「私のあしながおじさん」を目当てに購入しました。特に「赤毛のアン」が好きだったので。

世界名作劇場・完結版 大草原の小さな天使 ブッシュベイビー [DVD]
アフリカをテーマにした名作文学。
どんなものだろうと見てみたら、自然と闘う冒険物語!
ケニアからイギリスへ帰るつもりが、少女ジャッキーは、あることが
きっかけで船に乗り遅れ、ケニアに取り残されてしまい・・・。
火の中、嵐の中・・・、ハラハラされられます。
この「完結版」は、一本の映画のように上手く
まとめられていました。そして、全40話も見てみたいと思える
作品です。

大草原の小さな天使 ブッシュベイビー (竹書房文庫―世界名作劇場)
ジャッキーとマーフィーの日常生活と別れという
「世界名作劇場」の常套的ストーリーです。
しかし本書の裏側には広大な思想的なものが広がっています。
それはイギリス帝国主義、奴隷、環境破壊などです。
率直に言えばジャッキーたちの生活は、
原住民たちの領域や仕事を「奪い」そして
彼ら原住民を召使として扱うことで成り立っています。
ジャッキーたちと原住民テンボは仲良く描かれています。
しかし、彼女らの配置をよく考えてみると
帝国主義と奴隷制という恐怖の「絵」が浮かび上がってきます。
そして密猟者たちが出てきます。
彼らは象牙などを「東洋」に売りさばくといいます。
これはすなわち我々「東洋人」もアフリカの資源を搾取しているグループに
属していることが分かります。
アニメ版『ブッシュベイビー』の脚本は宮崎晃さんです。
このような思想を埋め込んだ宮崎晃さんに敬服しています。
小説版の作者は苦労したことと想像しております。
ご苦労様です。