
Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)
「Boy's Surface」を読んでその斬新な作風に興味を持ち、 デビュー作である本作を手に取った。一応、近未来に出現する巨大知性体群によって時空を歪められた多次元宇宙世界を描いた連作短編集であるが、それらを断章とする長編とも取れる。だがいずれにせよ物語の意匠がハッキリとせず(これが作風なのであるが)、単に未成熟さを感じるだけの発展途上の作品との印象を受けた。
「Boy's Surface」の巻末の参考文献でボルヘス「伝奇集」が挙げられている。ボルヘスの特徴の一つは、連続的で均一性を持つと考えられている<時間>という概念への疑問提示及び<循環性>(<再帰性>)への拘りである。本作はその影響を受け過ぎており、独自性が発揮出来ていないと思う。例えば、冒頭編「Bullet」は一見シュールな創りだが、ボルヘス的要素を除くと単なる「Boy meets girl」の青春物語である。これを語りのスタイル(「ライ麦畑」に似ている)で誤魔化しているとの印象を免れない。続く「Box」は、まさに<再帰性>をそのまま描いただけである。平易な事柄を、ワザと数学・プログラミング上の概念・用語で説明して難解感を与える演出も目立つが、これは作者の個性であり私的には割と気に入っている点でもある。巨大知性体群が哲学者・思想家・科学者達のメタファーであるらしい事が分かって来ると可笑しみも湧くが、"くすぐり"が弱い点が無限<循環>構造を持つ本作を中途半端で茫洋とした物にしていると思う。
「Boy's Surface」と合わせ、作者は「小説における作者と読者」の位置関係の<循環性>を追求しているように映った。「チューリング・マシンは読者の想像力の方 ?」という程の意味合いである。即ち、知生体を自分のメタファーだと考える読者がいても不思議ではないが、少数だろう。その意味で、本作は読者の想像力を掻き立てるには未だ没個性との感を抱いた。

MUV-LUV ALTERNATIVE TSF CROSS OPERATION 『トータル・イクリプス』&『TSFIA』総集編 Vol.4 (TECHGIAN STYLE)
まだざっとしか読んでませんが今回の見所は
・TE第1部を最後まで収録している点
・原作も盛り上がっている柴犬外伝
・今回も戦術機がかっこよく見えるTSFIA
・プラキット講座、リボ・A3・TMC・台座w などなど
それにしてもキャラクターフィギュアで紹介されている冥夜のfigma!純夏も出たので是非再販してほしい…

BEST HIT NARUTO(期間生産限定盤)(DVD付)
アニメ「NARUTO疾風伝」のオープニング曲とエンディング曲を収録されていて、オムニバス調に色んなアーティストの曲が聴けて、とても満足です。
アーティストは知ってても、歌がどんなのか知らない…なんて人には特にお勧めです。
ロック調のものもあれば、バラードもあって飽きの来ない一枚だと思います。
おまけのDVDもとても素敵です。NARUTOのベストCDはハズレはないので、前作も前々作もお勧めですよ。

The Art of Polymer Clay Creative Surface Effects: Techniques and Projects Featuring Transfers, Stamps, Stencils, Inks, Paints, Mediums, and More
全ページ上質の紙にカラー刷りです。分かりやすい写真とともに、とても多様な技法がこれでもかと言わんばかりに載っています。その上、作品集としても見事です。
英語が読めなくてもかなり分かりますし、眺めているだけでもインスピレーションが湧いてきます。値段も手ごろで、お勧めです。

六角大王Super 3 解説書セット for Windows
3DCGに関心がある人は先ず六角大王を試みるべきです。以前フリーウェアの六角大王をインターネットよりダウンロードして、試したのですがOSとの相性が悪かったのか上手くいかず六角大王はだめだと見捨てて(shadeを使っていたのですが)今回この解説書セットと出会って、3DCGのモデリングがこれほど容易につくれるものであった。ことに驚嘆しました。SHADEで苦しんでいたのはなんだったのかと目から鱗が落る思いを経験しました。今後3DCGを行ってみたいとお思いの方は是非この解説書セットからお初めになることをお勧めします。