
ラフマニノフ ある愛の調べ [DVD]
2003年に版権が切れたためにこのところ演奏される機会も一気に増えてきたように思えるラフマニノフは、ロシア貴族の家系に1873年に生まれ、革命による亡命の後に1943年にアメリカで没した作曲家。まだ生前の作曲家を知る人が生きている年代です。
作曲家を題材とした映画はぞれなりにあって、モーツァルトを扱ったアマデウスが有名ですが、こちらはその生涯に謎の多い上に、殊に死因については諸説乱舞という状況。数百年も前のことなので確認も出来ず。。そんな状況で、ある一説の立場に立ったことを明確にしたモーツァルトの伝記映画だから、アマデウスは広く受け入れられたのだと思う。
対してラフマニノフの伝記映画としてこの作品を観た場合、入手できる限りのラフマニノフの伝記を読み漁った自分ではありますが、読んだことのない、もしくは読んだものと異なるストーリー展開があったことは否めません。実は映画のラストに現れる字幕にこのことはしっかりと記されていますが、ラフマニノフを初めて知る人が見たら誤解してしまうのではないか、とも思えます。
もちろん、数ある伝記の中にもそれぞれ違いはあるので、どれが正しいのかははっきりしませんし、混乱期のロシアのことですので分からないままになっていることも多いのかもしれません。この映画を新たな解釈とするならばこれはこれでいいのかもしれませんが、数百年前の人物であるモーツァルトとはちょっと事情が異なります。ラフマニノフの伝記映画とするならばもう少し考証があってよかったと思います。
ただ、ロシアの誇る作曲家を題材としたロシア映画だけあって、映像と音楽はとても美しいものです。また、ラフマニノフを扱う映画自体がそう多いわけでもなく、彼の存在を紹介するという点では有意義な作品だったと思います。欲を言えば、“パガニーニの主題による狂詩曲”を使ったラストシーンは、作品を書き上げたスイスの別荘“セナル”と、そこからみえる静かな湖を背景にロケをして欲しかった。。
内容には疑問が残るけれど、色々と文句をいいながらもラフマニノフはやっぱり大好きなので、渋谷で観たうえにDVDは3枚を予約・・・。そんなわけで☆は3つにしました。

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1~4番
このCDの最大の利点は、名ピアニストの演奏でラフマニノフのピアノ協奏曲が全て聴けるということです。ラフマニノフの協奏曲は、ある場面では雄大で、ある場面では激しく、変幻自在の音楽で、表情豊かに演奏されています。クラシックは一般的に気持ち良くさせる(癒しの)音楽だとされてますが、僕の場合、そしてこのCDの場合、その素晴らしさにかえって興奮してしまいますね。おすすめできます。

さよならドビュッシー (宝島社文庫)
中学生の娘に薦められて読みました。皆さん手厳しいですが 私は楽しめましたよ。
「のだめ〜」的なイメージで軽く読めればいいかと、正直あまり期待はしていませんでしたが、どうしてどうして。
そりゃ各所にあららって部分は見受けられますが新人(お歳はそれなりのようですが)としたらこの力量は大したもんです。
あまりジャンルにとらわれずエンターテイメントとして読める方なら絶対面白い!と思えるはず。
テーマ詰め込みすぎもこの作者の個性でしょう(笑)
浅いと感じるか、疾走感があって良いと思うかは読み手次第でしょうね。
早速、カエル男とおやすみ〜を注文してしまいました。今後が楽しみな作家の一人です。頑張れ!!

Piano Concerto No 1 / Piano Concerto No 2 (Hybr)
クラシックもジャズと同じで,同じ曲でも演奏者やテイクによって全く感じが変わります。
チャイコフスキーもラフマニノフも大好きで,というより彼らばかり聴いているのですが,このCDのチャイコフスキーのほうは,ちょっと私にはテンポに違和感がありましたが,迫力あるいい演奏だと思います。
何より音がリアルで,ついつい音量を上げがちになり,うちのジャズ好きタンノイも喜んで音を奏でております(笑)。チャイコフスキーやラフマニノフが好きな方なら聴くべきですね。

Rachmaninoff: Symphony No. 2 in E Minor, Op. 27, in Full Score
所属する楽団でラフマニノフの2番を演奏することになり、さっそくスコアを探してみましたが、なかなか見つかりませんでしたが、手に入れたのがこれ。
まわりの団員さんで、数千円かけて分厚いスコアを入手されている方も多数。
しかしこれは、安い!!サイズも読みやすいサイズ!!
印刷が若干粗いですが、読むぶんには差し支えはない程度です。
指揮者じゃない限り、このスコアでいいと思います。
かなりおすすめです。