探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻影殺人事件 Genki the Best
DS購入してはじめてやったものが○○裁判でした。その後、数々のこういった探偵モノを試したものの全体的にいつも思うのがミスしてもすぐにストーリーが進んでしまうところがつまらない!
○○裁判のようにまったく進まない!わからない!のドキドキさほかのソフトにはありませんでしたがこのソフトはかなり前に発売されたのもかかわらず絵的には凝ったものではありませんがある程度頭を使うこともあり楽しめました。ランキングで人気があったのも納得です♪
母なる証明 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
近年の韓国映画の趨勢を鑑みるに、今この国ほど映画作品においてタブーが存在しない国はないのではないか。
宗教や政治や道徳にも惑わされずとらわれない、人の心を深くえぐる作品が多くあるように思う。
この映画は、単純に説明すれば、知的障害のある息子にかけられた殺人の容疑を晴らすため、母親が一人奔走する話である。
母親の庇護なしでは生きられないトジュン。農薬を飲んで親子心中未遂という過去を乗り越え、息子とともに生きる母親。
ネタバレになるので詳しくは書かないが、この映画は母親のエゴを描いた映画ではない。
またこの映画には「子供のエゴ」は存在しない。
二つのエゴがぶつかり合う事もなく、母親はただ「永遠の子供」を守り続け、生きるのである。
クライマックス、火事の後の枯れ野原を彷徨う母親の姿は彼岸を超えたように思えたが、
ジョンパルとの面会時には号泣し、自らの太ももに針を打つ。
これからも子供を守り、生き続けなければならないのだ。
この映画には「母」のいない子供が二人存在する。
一人はアルコール中毒の祖母を養う為に男たちに体を売り、殺害され死体で発見された女子高生のアジョン。
施設を脱走し、最後に捕らえられたジョンパル。
「母」のいる子供と「母」のいない子供。
この陰影が「母」という存在をくっきりと浮かび上がらせる。
監督は主人公の母親にあえて役名を付けなかったという。
見終わったあと、自分の家族、世間の家族に思いを馳せた。。。
DS山村美紗サスペンス 舞妓小菊・記者キャサリン・葬儀屋石原明子 古都に舞う花三輪 京都殺人事件ファイル
話はそれなりに良かったけれど、西村サスペンスと比べてしまうと・・
西村版は、三話終わってエンディングで後日談が語られる(この手法と会話はかなり良かった)けど、
この作品はプロローグで後日談が語られるため、
途中で死人が出ることや(小菊編)、犯人枠が限定できる(石原編)などの展開バレがありました。そのせいで、ただでさえ分かりやすい犯人と展開が読めてしまいます。
おまけモードも、歴史・京都雑学クイズは、推理を期待してしまった人にはマイナスかも・・。この点は、前作の西村版が秀逸すぎました。
これでサスペンスシリーズがコケて、西村第二段が出なくなっちゃったらどうしようと不安です。
衝動殺人 息子よ [VHS]
被害者補償制度が法案になるまでの実話を元にした作品。
映画館(神保町シアター)でこんなに泣いた作品も久しぶりでした。
息子を殺された父が全国を歩き回る場面を見て法律が出来上がるのがどれだけ難しいかということが伝わってきました。
若山富三郎と高峰秀子の夫婦もはまり役で、高峰秀子の気丈の強さ、特に夫が死んだ後決意するシーンはいいです。
どうしてDVDにならないのか不思議です。
消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 (新潮文庫)
当時報道規制されたこともあり多くの日本人がその詳細を知らぬまま風化しかけていた事件。 私は新潮45の短編でおおまかな全体像は把握していたのだが。。。 〈読む前〉 ・なぜ誰も逆らうことなく殺しあったか ・なぜ(本家よりは世間体に縛られないであろう)婿入りしてきた体格のいい元警官まで逆らえなかったか 〈読後〉 ・残念ながら逆らえなかったのも無理はない この松永と言う稀代のワルと不運にもかかわり合いを持った時点で緒方家は全滅する運命だったのだと思わざるを得ない。あらゆる状況を鋭い洞察力と臆病なまでの警戒心、揺るぎない実行力で打破していくこの男の前ではどんな人間であろうと時を待たず奴隷にされてしまう、そんな迫力を感じた。校内弁論大会を中1で征し、安物布団を高値で売り付けて三階建ての自社ビルを建てた男に口論で勝てるはずはない。まして洗脳に関する研究者の書籍を熟読しどうやったら人を効率的に操れるかのみを長年に渡って研究し実践し経験を積み上げてきたプロの人形使いだ。きっと誰であろうと言葉巧みにいつの間にか蹲踞の姿勢で乳首にワニクリップが取り付けられ、通電によって思考停止状態にされるであろう。 もし自分がこの現場にいたら、、、読者は皆必ず想像すると思う。私はあらがえる自信がない。 ではこのような超危険人物からどうやって身を守るか。これはもう初期段階で逃げるしかない。関わりが深くなるほど弱味を握られ共犯に仕立てあげられ泥沼にはまりこんでいく。我々読者がこの本から得る教訓は、接近してくる人間をいかに早い段階で悪人と見抜くか、もしファーストコンタクトで見抜けなくても違和感やいかがわしさを感じた瞬間にすぐ逃げる嗅覚を普段から養っておく事だと思う。 緒方家は最初から純子を人質にとられていた。最初から命綱を握られていたのだから全滅も不可避であったと思わざるを得ない。不幸にも亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りします。