薔薇の名前〈上〉
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薔薇の名前 特別版 [DVD]
画質はあまり良くない.全体的にフォーカスが甘く、ざらついた感じの画面の上に色合いが何となく橙色っぽくくすんで色褪せた印象.劇場や LD で観た時にはもっとずっと鮮やかな色あいで、特に濃紺から漆黒の影の部分と蝋燭の炎のコントラストがとても鮮明で美しかった記憶があるのだが....
それとはあまり関係ないが、ディスク自体はリージョン 2 なのに何と 8 ヶ国語(日本語、英語、スペイン語、ポルトガル語、中国語、ハングル、インドネシア語、タイ語)の字幕がついていて、デフォルト字幕は英語らしい.字幕の言語が多いのは歓迎だけど、その割に北イタリアの修道院が舞台で原作もイタリアなのにイタリア語字幕は無し、というなんだかよくわからない造りになってる.
が、そういった欠点を補って余りあるほど作品は素晴らしい.原作の素晴らしさもさることながら、原作の素材を変幻自在に調理してみせる監督(ジャン・ジャック・アノー)の手腕がひと際冴えている.原作は難解な哲学的言説の衣をまといながらも本格ミステリーとしても読めるように仕上げられていて、プロットとしてこの切り口に注目したのがこの作品を超一級のエンターテインメントとして成立させている.特にあの修道院の図書館は原作においても重要な役割を担う道具立てなのだが、その迷路をあのような造形で見せてしまうところなどその秀逸なアイデアに脱帽.
主演のショーン・コネリーも素晴らしく、文句なくこの人の最高作だろうと思う.「007」の頃の生臭さとはえらい違いで、これくらいかっこよく年齢を重ねられたらいいのになーと思うことしきり.
この DVD には、LD 版ではカットされていたシーンがいくつか収録されているようだ.特別版というのはそう意味なのかな.おかげで、単なるボケ老人としか思えなかったウベルティーノ師が実はなかなかの慧眼の持ち主だということがわかったり、新たな発見が得られるのも楽しい.
薔薇の名前 [Blu-ray]
映画は、ジャン=ジャック・アノー監督で1986年9月24日にリリースされている。ご存じの方も多いと思うが『バスカヴィル』のウイリアムをショーン・コネリーが演じている。頭の中のイメージとピッタリだ。
それ以外のキャストも充実している。弟子アドソには若き日のクリスチャン・スレーター。異端者サルヴァトーレには実際は身長が190cm近い怪優ロン・パールマン。盲目の師ブルコスのホルヘにはロシアの俳優フェオドール・シャリアピン・ジュニア(この人のお父さんであるフェオドール・シャリアピンはバスの有名なオペラ俳優だ)。ウイリアムと敵対する異端審問官ベルナール・ギーにはF・マーリー・エイブラハム(この人はご存じの方も多いだろうが、『アマデウス』での音楽家アントニオ・サリエリ役で、アカデミー主演男優賞を獲得(1984年)した直後の出演だ)。そしてこのストーリー全体の鍵を握る農民の少女にはチリの女優ヴァレンティナ・ヴァルガスと、凝りに凝った布陣である。
そして実際に観だすと頭の中に構築されていた『薔薇の名前』の世界が見事に映像となっているのに嬉しくなった。特に興味深く観たのが迷宮図書館だ。ここをどう表現するかは原著を読んだ誰しもが思うことではないだろうか。
さらに感心したのが原作とのラストの違いである。見事な脚色で、恐れを知らずに言わせてもらえれば映画のラストは原作のラストを凌いでいる気がする。あるいはキリストの慈愛に満ちている・・・・そう思う。
松岡正剛氏はこの映画について『おおざっぱな物語はショーン・コネリー主演によるジャン・ジャック・アノーのよく練れた映画にもなった』と書いているがいかがなものだろう。このすばらしい映像を『おおざっぱな物語』などと言うのはこの映画を愚弄しているとしか思えない。文字の集合体で構築された物語を、三次元化し、映像化し、観るものを満足させることがいかに容易ならざることか理解していないと思える。
もう一度書くが、映画『薔薇の名前』のラストは原作のラストを凌いでいる。ただワーナーのDVD化において、ラストの「以前の薔薇は名に留まり、私たちは裸の名を手にする(stat rosa pristina nomine, nomina nuda tenemus.)」が無くなってしまったり、名訳が迷訳になってしまったりしているのは残念だとぼくも思う。
「少年A」この子を生んで……―父と母悔恨の手記 (文春文庫)
親の子育ての注意の仕方や善悪の教え方に違和感を感じました。
あかんやろ!!と注意した上で、
下の子を殴るAに対し、
「泣くまで殴ったらあかんやろ」
クラスの女の子の靴を燃やしたりしたAに対して
「いくらなんでもしつこすぎる」
万引きしたAに対し、
「そんなんやってもすぐばれるんやし」
などと、叱ったときに少しでもAの心に寄り添おうとしているのかもしれないけれど、
付け加えられた一言で善悪の判断の基準がずれて伝わっているように感じました。
ダメなもんはダメという線引きをした叱り方ができてないように感じました。
テレビゲーム用のテレビを中学生で部屋に置くとか、
中学生でAが女の子とつきあっていないことに対して、「ちょっと幼いかな」と心配したり。
あと、影響されやすい子供に「我が闘争」を買い与えてしまったことは、母親自身も反省されてましたが、
思想の偏った文献などは未発達の段階で読むのは危険なのに、欲しがるからといって親が与えるような文献では無いと思いました。
私としては、変わってるな〜の連続でした。
薔薇の名前 特別版 [DVD]
原作はハードカバー上下巻の大作かつ、ペダンティズムの極みなので、
2時間で終わる映画は、逆にありがたいところでしょう。
異端審問や教会の教義などについては普通の日本人には理解できないでしょうし…。
原作は衒学がありすぎてミステリーなのかどうかも埋もれるくらいですが、
映画では僧院を舞台にした見立てものの連続殺人事件というかたちですっきりまとまっていて、分かりやすいです。
ただ、犯人が被害者を選んだ理由がもうひとつ説明不足かも…。
ふつうは原作を読んでいると映画はつまらなくなるものですが、
本作の場合は珍しく、原作を先に読めば原作を理解する助けになるし、
映画を先に見ればその背景にあるものをより深く知ることができるという、珍しいタイプの作品。