
トゥルーライズ [DVD]
ユーモアいっぱいのスパイアクション・コメディ。何といってもアーノルド・シュワルツェネッガーが単に肉体を武器に暴れまくる単純な俳優ではなくなっていたのが嬉しかった。
国家諜報局のスパイであるハリー(アーノルド・シュワルツェネッガー)が家庭では平凡なコンピュータのセールスマンとして振舞っている面白さ。平凡な事務員でありながら、超セクシーな面を披露した妻ヘレン(ジェイミー・リー・カーティス)の2面性の面白さ。前半、観る者は2人のこの表と裏の大きな落差の妙に、大笑いさせられながら引きずり込まれてしまう。どちらかと言うとユーモアに力点がある前半に対し、後半はシュワを中心に大掛かりなスパイアクションが展開。
ティア・カレルやチャールトン・ヘストンら、脇役も贅沢。娯楽作品として申し分のないコメディ大作。

ターミネーター2 プレミアム・エディション【初回限定生産】 [Blu-ray]
メーカーより正式に回収(?)のアナウンスが出て、ここでの在庫がそれに該当するか不安ではありましたが近くの販売店には在庫がなかったため恐る恐る購入しました。(1/18注文)19日に到着しましたがちゃんと「修正版」が届きましたよ。実際にPS3で再生いたしましたが問題の「ダイソン襲撃シーン」なども全くもって問題ありませんでした。ここでの購入を躊躇されている方の参考になれば...と思います。
私はこの作品のLDを購入していた者です。当時ブラウン管のテレビで再生しても映像・音質のレベルは目を見張るものがあったのですが、時代が過ぎて現在HD画質の液晶でDVDを見ても当時の感動とは程遠い画質で幻滅しておりました...
そこにきてこのブルーレイでは当時の感動以上のレベルは来ていると思います。
他のレビューにもあるように「デジタルリマスター化」された他の作品と比較すると若干のマイナスがあることは否めませんが、「現在手にしうる最高のT2」であることは事実です。将来出るか出ないかわかりませんがこれを超えるT2までの繋ぎとして所有していてもいいのではないでしょうか?価格も思っているより低いですしね...とにかく限定生産のようですので迷っている方はお早めに。

ジェームズ・キャメロン 世界の終わりから未来を見つめる男
辛口の世評はともかく、キャメロン本人までもが『タイタニック』の成功をまるで信じていなかったというエピソードに驚いた。膨張する製作費のプレッシャーに押し潰され、ギャラの辞退まで申し出ていたらしい。というのも、この映画の監督は悲劇の恋愛ストーリーに思い入れがあるわけではなく、むしろ、沈没した本物のタイタニック号を探査することに高いモチベーションがあったからだ。真の想いは海の底にあり、地上の金儲けになんか興味のカケラもないというのだから、映画の興行成績に自信なんてあるはずがない。すなわち、キャメロンという男、映画の職人監督というよりも海に潜ったり宇宙に行ったりということに情熱を燃やすSF好きの冒険家であり、その異世界探検の記録として映画というメディアがある、らしい。だから、本当に行けるなら何がなんでも実際に行って撮影すべきだし、でなければ、CGIを駆使してでも完璧に再現したいというわけである。ただ、そこで冒険心以上に重要になってくるのがテクノロジーである。宇宙船がなければ宇宙には行けない、ゆえに、彼は映画監督兼冒険家であると同時に、技術開発に憑かれたマッド・サイエンティストにもなった(現実と空想の間を行ったり来たりする人物像はまさにマッドな野郎というほかない)。そして、彼の<冒険>をめぐるあらゆる意味でのマッドな活躍ぶりを遺憾なく描いているのが本書だと思う。キャメロン映画のファンはもちろん、フィルムメイカーとして野心満々の人、冒険家を夢見る人も映画のDVDとともに一読すべし。

トゥルーライズ〈二ヵ国語版/TVサイズ〉 [VHS]
妻にはサラリーマンと思わせてるけど、実は秘密諜報部員という夫シュワちゃん。作品としては立派にアクション映画ですが、随所にユーモアが盛り沢山でくすくす笑えます。特に、少々人生(&夫婦関係)に倦怠気味のワーキングガールである妻が、浮気をしている?!という疑惑に打ちのめされるシュワちゃんとか。本当のストーリーは、シュワちゃん夫妻が関係を新たにする道筋を、ドタバタぎりぎりの線で描いた、アクションコメディなんだと思います。とても楽しめます。