
お経/曹洞宗 壇信徒勤行
当方は浄土真宗のお経を50年あげており、他宗派のお経を知りませんでした。妻の父の33回忌ということで、自らお経をあげたいと考え、曹洞宗の勤行集、教本その他もろもろを購入。般若信教は同じだったので、助かりました。このCDにあるように、供養のところを抜粋し、お墓でもCDを流しながら自分でお経を唱えました。とても落ち着きました。やはり、専門で詠まれている方にはかないませんが、自分流で結構だと考えます。とても参考になりました。

永平寺の精進料理 七六〇年受け継がれた健康の智慧を家庭でいただく
あの永平寺で、長きに渡り守り伝えられた
精進料理を身近に解説して頂くのは興味深いです。
いくつかレシピを作ってみましたが、質素な材料を余さず用いて、
精進料理をおいしく頂きました。
「典座教訓」で料理人たるべき真摯な心構えが説かれています。
永平寺に興味のある方には、特にお勧めです。

迷える者の禅修行―ドイツ人住職が見た日本仏教 (新潮新書)
悩みのない人などいない。
悩みに誰が、あるいは何が解決してくれるのかは人それぞれ。
しかし、私の場合は仏教が特に禅が答えを、あるいは手がかりを教えてくれた。
日本の仏教の嫌らしさもこのネルケさんの手にかかると氷解する。

禅 ZEN [DVD]
素直に良いお話と思える映画でした。ところどころ、ほろっと泣ける映画です。
啓蒙されたくって、2回も劇場に観に行ってしまいました……(笑)。自然と坐禅したくなります、はい。
曹洞宗祖師・道元禅師の生涯を描いた作品。
失礼ながら、道元さまは空海、法然や日蓮のように波乱万丈な映画向きの人生ではないので、エンターティメントとしての派手なストーリー展開をこの映画に求めないよーに!(苦笑)
でも、いいお話でした〜。
「春は花 夏ほとどぎす 秋は月 冬雪冴えて凉しかりけり」……啓蒙されます。
ラストの女の子の言葉にも、ほろっときます。
そして、勘太郎ちゃん、好演です。坊主姿がまた似合う。
さすが歌舞伎役者だけあって、姿勢が美しく、なるほど修行僧にぴったりなキャスティングだなと思いました。叉手や合掌、一礼する所作が本当に絵になります。
後半、歳を取ってからは父勘三郎さんに声もしゃべり方もそっくりでびっくりしました。
弟子のエジョウ、寂円も名優というのではなく、素朴ながら良い感じを出してました。特に寂円は、禅の本場中国から道元を慕って日本にまで来ちゃうわけだから、道元さんの直向さに魅了されたのでしょうか。そんなエピソードも素敵です。
寂円は、道元の友人・源公暁と瓜二つという設定のため1人の俳優による二役なのですが、その件りもちょっと泣けます。ただ、そんな無二の友人なら、少し脚色してでも、その絆の深さをもう少し丁寧に描いてほしかったかな。あまり公暁自身は魅力的に描かれてなくて、後年まで道元が彼を思う強い友情の裏づけが薄かったと思います。
ちなみに、映画には描かれませんが、寂円は後に永平寺を出て越前は大野の宝慶寺の開山になります。なかなか静かな良いお寺です。
悟りを開くシーンや、執権北条時頼に招かれてのやり取りは、表現的にちょっとビミョーでしたし、道元さんがまるでお釈迦さまのように泰然とした出来過ぎクンなのが気に喰わないとゆー方もいらっしゃるでしょうが、これはあくまで映画ですので、私個人はこれでよかったのではないかと思っております。
この殺伐とした昨今、実に心に優しい映画ですので、ま、いっかーって気にさせてくれる良い作品です。
合掌。