
バンドスコア アルカトラス ベストセレクション
現在、国内で入手出来るイングヴェイのAlcatrazz時代のスコアは、これだけではないでしょうか。
選曲も良いところを押さえていますが、どうせなら5曲だけでなく「No Parole From Rock'n'Roll」を全曲収録して欲しかったと思います。
何はともあれ、今となっては貴重な本だと思います。

ALCATRAZZ / ALCATRAZZ - No Parole From Rock'N'Roll Tour - Live In Japan 1984.1.28 [DVD]
巷では、画質が悪いとか言われておりますが、全ての画像をデジタル化すれば良いという事でもないと思います。
考えてみれば、四半世紀前の映像…しかも長年入手困難になっていたALCATRAZZの日本公演映像です。
デジタルしなくても十分な位の画質です。むしろデジタルしない方が、当時の臨場感を味わえるのではないでしょうか?
しかも、映像は適度に編集されており、無駄な所が無くなって素晴らしいものになっていると思います。
ライブDVDの発売に関わっているスタッフの思い入れが感じ取れます。関係者の皆さんに感謝です。
ようやく、いつでもALCATRAZZのライブが家で見られるっ!!!

Dangerous Games
過去の2作とも全く異なる音楽性乍ら、これも間違いなく名盤!!
グラハム・ボネット、大人の味です。
尚、楽曲クレジットは以下の通り(商品の中に記載が無いのでご参考まで)。
1. IT'S MY LIFE (R.Atkins/C.D'Errico)
2. UNDERCOVER (Johnson/Waldo/Eime-Bonnet)
3. THAT AIN'T NOTHIN' (Eime-Bonnet/Johnson/Shea/Waldo/Uvena)
4. NO IMAGINATION (Josephine Eime-Bonnet)
5. OHAYO TOKYO (Josephine Eime-Bonnet)
6. DANGEROUS GAMES (Danny Johnson)
7. BLUE BOAR (Eime-Bonnet/Waldo/Johnson)
8. ONLY ONE WOMAN (B.Gibb/R.Gibb/M.Gibb)
9. THE WITCHWOOD (Johnson/Eime-Bonnet/Waldo)
10.DOUBLE MAN (Shea/Eime-Bonnet/Johnson/Waldo/Uvena)
11.NIGHT OF THE SHOOTING STAR (Josephine Eime-Bonnet)

ALCATRAZZ / ALCATRAZZ - Disturbing The Peace Tour - Live In Japan 1984.10.10 [DVD]
当時、「イングヴェイが辞めて、代わりになんか変な奴が入ったなぁ」
と全然評価していなかったのだが、今見ると面白い。イイね。
最近の本人メインのライヴは正直後半飽きてくるが、これは最後まで楽しめる。
「ディスタービング・ザ・ピース」の楽曲群も、
出た当時に聞いた感覚では1stと比べて「全然良くないな」と思ったが、
こうして改めて聞いてみるとイイ曲だよね。
ただやっぱ、最悪画質なのでこの評価。

Disturbing the Peace
”RAINBOW+NEW ENGLAND=素晴らしきメロディ至上主義の様式美”であった前作の主役はもちろんギタリストのイングヴェイ・マルムスティーン。彼のベストプレーが収められた前作は様式美系アルバムNO.1であると私は確信する。しかし、個性の強いフロントマンのグラハム・ボネットと反りが合わずアルバムたった一枚で脱退。当時のメタルファンの間ではイングヴェイの後任の話で持ちきり。しかし、さすがはグラハム・ボネット(と、いまになってようやく思う)。捜してきたのはレゲエのようにビーズを編みこみ、似合わないアニマルプリントのシャツを着たスティーヴ・ヴァイという変な男だった。当時はみんな失望したに違いない。サウンドも様式美のかけらも無くなり、何と表現すればいいのか・・・今ならスティーヴの個性が認知されているので”ヴァイ式ロック”とでも言えば雰囲気は伝わると思うが、形容し辛い個性的なものであった。しかし、今尚新鮮なこの楽曲群!テクニカルで変態的なのに、曲の中で浮いたりしないギター(キーボードのように弾くタッピング、エディー・ヴァン・ヘイレンのそれをさらに進化させたライトハンド、激情のアーミングなど聴き所満載)。まさに、”ヴァイ・ワールドの原点”ここに有り。一聴するともしかしてちょっと地味に感じられる方もいるかもしれない。しかし、グラハムの絶叫&スティ-ヴの個性的なギターが我々の脳をジワジワと侵すことは間違いない。録音方法にも凝っているので、是非ヘッド・フォンで聴かれることをお勧めする。