
アリよさらば ('94放送 / 出演 矢沢永吉、長塚京三) [DVD]
なんかあんまり評判よくないよね確かに。だけどずーっとYAZAWAをおいかけてきて今もYAZAWA命の俺から言わしてもらうと、永ちゃんがドラマ、出ようが紅白出ようが例えば演歌歌おうが全然OKだね。なぜかと言えば現役だから。ここで言う現役って言うのはまだ活動してますよの現役じゃなくて、CD出せばオリコンの上位、武道館5日コンサートチケットが瞬時にソールドアウトっていう現役。本筋は今も少しもぶれてない。そこのところのベースがばっちりだから後はもう永ちゃんまた遊んでるなくらいにしか思えないけどね。実際、アリよさらば放送してたときの武道館コンサート最高だった。ドラマの冴えない先生がリーゼントでマイク蹴っ飛ばして。ひょっとしたらYAZAWAはこのギャップを見せたかったのではと思ったほどだった。

太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男- プレミアムエディション<初回生産限定> [DVD]
1.主人公「大場大尉」を演じるのは、竹野内豊さんです。
2.大場大尉は、迫り来る米軍に不意打ちをかける「FOX」と呼ばれた軍人です。
サイパンで、万人単位の日本軍人が、
47人になりながらも、最後まで降伏せず、
米軍に立ち向かいます。
また、多くの日本の民間人を守り抜いた史実です。
民間人には「白旗」を揚げての解放の指示。
3.その後も戦い続け、8月15日の玉音放送も米軍の策略であるという部下。
日本語が堪能な、米軍将校の「もう敵でもない。戦いをやめましょう」という説得にも、
「降伏はしない」という姿勢には、太い一本の筋が通っています。
「但し、上官の命令であれば、投降はするが、降伏はしない。」
4.「玉砕でENDか」と怖い思いをしましたが、
47人の兵士の生命を救いました。
堂々と「日の丸」を掲げて、意気揚々、名誉をもって
47人の兵士が投降します。
〜感想〜
・投降するその姿は「凛」として感動しました。
・負けることで、生命を救う。
・これが、史実に基づいた作品なんですね。
・「特典映像」も観ました。お勧めです。

太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男- スタンダードエディション [DVD]
21世紀に入ってからの日本の戦争映画としては、頑張った方だと思う。某戦艦大和映画や某特攻映画よりはマシな内容。日本の戦争映画は「武士道」、「死の美学」みたいなものが大好きで、それが靖国神社などと括られて”英霊”だの”国の誇り”だのと安易に持ち上げられ、お涙頂戴の物語に落ちる傾向が強い。
こうのような人達こそが平和ボケの最たるものである。
この映画の元はアメリカ兵が書いた本だ。戦争経験者は黙して語らない人が多い。悲惨な記憶だけでなく、負けた戦争を雄弁に語ることができない誠実な人が多かったのだと思う。
だから、太平洋の島における日本兵の奮闘を一番良く語っているのは最前線のアメリカ兵である。
大場大尉は負けを認めるつもりはなかった。降伏する気もなかった。だから、万歳突撃を敢行した。万歳突撃は弾も何もかもが尽きて、通常の戦闘が不能になった場合に銃剣突撃する、日本軍が取る最終戦法である。
日本軍が通常からそのような無謀を行っていたと勘違いする人がいるが、さすがにそんなことはない。そんな突撃戦法が無謀な事くらい、日露戦争や第一大戦の英・仏の戦いぶりから先刻承知である。勇敢と無謀は違う。だが、降伏という選択肢がなく、孤島で退却もできない日本軍にとっては、万歳突撃が最後の戦法となっていた。(実際、大陸の日本軍は万歳突撃はあまり行っていない)
最初は本気で山篭りし、徹底抗戦するつもりであっただろう。だが、非戦闘員(民間人)を抱え、勝てないという現実を受け入れた時、心情に変化が起こる。山を降りるということ。だが、どういう方法で降伏するか?部下の前では強気な態度を取りつつも、せめて、部下たちには降伏しても、誇りだけは残したかったに違いない。そこで、敵に依頼して日本軍の上官から降伏命令を出してもらい、正々堂々と降伏したのである。敵に屈して降伏では部下は納得できないし、誇りすら失う。自決する兵も出るだろう。悩みに悩んで出した決断には違いない。
最後に行進して山を降りる兵たちの堂々とした態度にあるのは日本人の誇りだろうか?それもあるだろうが、何より「良く戦い」、「最後まで屈せず」、「正々堂々と降伏」し、何よりも、「生き残った」という事実であると思う。
それにしても、スキンへッズの唐沢寿明にはびっくりした。意外と、似合ってます。

野ブタ。をプロデュース DVD-BOX
いいドラマと言うのは視聴率でも、もちろん星の数でもなく、こんな風に語りたくなるドラマだと、皆さんのレビューを読ませて頂いてそう思いました。で、私も一筆。気になったことを…。それは母親が殆ど登場しないという点です。多分、父親不在と言われる世の中を反映して、あえて母親を出さずに父親像を描きたかったのだろうと推測します。実際、修二の父、ノブタの継父、彰の父、そして父親がわりのおいちゃん、それぞれ見事に描けていると思うし、母親が登場しない分、キャサリンの存在感が増しているように感じました。またいい台詞を子供たちに言ってるのです。私も父親なので、そういう視点で観ると、また違った「野ブタ〜」が見えてきます。ともかくいいドラマでした。確かに完璧な作品ではないかもしれません。ツッコミどころやキズもあります。でもそれは私たち人間も同じなのです。それこそこのドラマが多くの人に愛される所以だと思います。 彰が芒野で言ってたように、何年経っても「あのドラマはよかったのよ〜ん」って思い出すことでしょう。