
必死剣鳥刺し [DVD]
藤沢周平の原作を映画化したものです。
藤沢周平といえばたそがれ清兵衛ですが、
この作品も同じサラリーマン的武士の話です。
作品としては良くできていますが、
豊川悦司が演じる兼見が藩主の悪政を改めるために側室を殺害し、
最後は武士(サラリーマン)の不条理のようなものを描くので
好き嫌いが分かれるかもしれません。特に水戸黄門などの
勧善懲悪がはっきりしたものが時代劇と思っている方は
最後はとてもビックリすると思います。
豊川、吉川からはじまる殺陣のシーンは大変見ごたえがあります。
おすすめです

猫の恩返し / ギブリーズ episode2 [DVD]
これと対になるアニメ、「耳をすませば」は実は苦手だ。
原作が大好きだったのだが、どうも映像化にあたり説教クササが表にですぎて楽しめなかったのだ。
あまりに直接的にテーマを語ることが作品としてどうか?とも思った。
そんなわけで、今までこの「猫の恩返し」も見てなかったのだが、大失敗だった。こんな良い作品だったとは!
猫の国に行くまでのメルヘンな導入。猫の国でのバロンとの大立ち回りの娯楽大作の王道。どちらもお約束な流れのなかで、飽きも古さも感じさせない見事なテンポ、演出である。
猫の国での冒険だけを取ってみても、これだけ爽快で純粋に楽しめる活劇を長らく見ていなかった気がする。インディージョーンズ、いや、古き良き怪傑ゾロ以来の楽しさではなかったろうか。
こうして純粋に楽しめる娯楽作品としての良さを持ちながら、いくつかのシーンが、言葉が、心に残る。その主張の強さや控えめさも絶妙なバランスだ。きっと人によって受けとるメッセージも、良い意味で少しづつ違うだろう。
そういった点でも満点の作品であろう。
「耳をすませば」のアニメ化でガッカリしてしまったような人でも、こちらのほうだけは見てみるべきだ。
もちろん、アニメの「耳をすませば」が好きな人にもお薦めである。

機動戦士ZガンダムII -恋人たち- [DVD]
【新訳】、この言葉の意味を良く考えて欲しい。今回、話題になっている声優の交代などは、そんなに大きな問題はない。1番の問題は物語として成立していないということ。全50話を270分で収めるということでちぐはぐになるということは当たり前のことである。第3部のラストのシーンはテレビ版とは違うということでそこに富野監督の今回のテーマである【新訳】という意味が込められていると推測はできる。ただ今回の最大の失敗はテレビ版Zに固執しストーリーをなぞりすぎたこと。しいて言えばテレビ版Zを別の視点から作り直すべきだったように思える。
皆さんは『超時空要塞マクロス〜愛おぼえていますか』という作品をご存知だろうか。私は『マクロス』という作品をテレビではなく映画で知りました。この映画をDVDで見た時、初めてロボットもので感動を憶えた記憶がある。この作品もテレビ版全36話が前提にはなっているが、今回のZと決定的に違う点は原作を知らない初めて見る人が1つの物語として理解できることであり、テレビ版を別の視点からまとめすべて新規の作画に置き換えて劇場版として出したこの作品こそまさに『新訳』という言葉がふさわしいと思う。
私的な考えだが、1部のファンだけが理解できるものでは、多くの人の共感は得られない。そして映画を見てみたい多くの人々が望むものは、テレビシリーズを無理やりつなげた総集編じみたものではなくZガンダムをテレビとは違った解釈であらわすことが20年たっても色褪せないこの作品への【新訳】ではなかったのだろうか。

猫の恩返し/ギブリーズ episode 2 [VHS]
最近まで全く興味が無かったのが本作「猫の恩返し」。
でも最近になって、親戚の子供がこのビデオを観ていて、
とても面白かったので購入した。女の子の思春期を感じさせる
作りに好感を持った。主人公の「ハル」がとても可愛くて
良かった。音も良く、最後の方はなかなかリアルに仕上がっていた。
猫の恩返しだけだったら星は5つだったのに、ギブリーズの存在で
星が3つに下がってしまった。