
H album-H・A・N・D- (通常盤)
同時期に発売されたCHEMISTRYの新作アルバムと一緒に手にいれて今のところこっちアルバムの方ばかり聴いている。KinKi Kidsはあなどれない。当初シングル曲2曲が聴きたかっただけなのに思わずあれれれ?と思うようなすばらしい曲が続く。「恋涙」の色っぽさ。女性の立場から書かれている詞なのか女言葉の剛のボーカルが妙にあとを引く。「【AOZORA】」というバラード切なさもいい。そして最初に好きになったのは剛ヴォーカル7曲目「Breath」。ベースとアコギでシンプルなアレンジの不思議な曲なのですが剛の歌心みたいなものを感じました。メロディが綺麗です。あと光一君作曲の「未完のラブ・ソング」は文句なし優秀な曲だと思います。プロフェッショナルな仕事だと思います。
最後に『ダイヤモンド・ストーリー』のカッコいい事!イントロ導入部の剛の声、ハードロックのギタリストが弾いているようなギター、Bメロの二人の声が重なるハモリの瞬間、スリリングな曲の展開などなどロックバンド顔負けのカッコよさです。このような曲がシングルになったらおもしろいのではないかと思いました。そしたら男も文句なし照れなく聴いちゃうと思います。

銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー [Blu-ray]
リアルタイム時には「続きが作られる」と信じてたのでそんなに悪い評価はしていなかったが、結果的に映画一本としては消化不良だし、意図不明の作品になってしまった。映画シリーズともTVシリーズとも原作ともきちんと繋がっていない。また、私自身もCGを趣味で描く人間なので、CGのことを悪く言いたくは無いが、この映画の999のCGは確かに軽い。これは映画館で見たときもDVDで観たときも気づかずに、ブルーレイで観て初めて感じた。当時から指摘する人も多かったことを考えると私の視力に問題があったのかもしれない。誤解を恐れずに云うとCGでも重量感を出すことは出来る。CGか手描きかと云う点は扱う筆の違いに過ぎない。あの動きで妥協した製作陣のセンスの問題である。そして、CGで絵を描く人間は機械が全部描いてくれるという他力本願な気持ちを捨てなければならない。リアルに見えない理由はソフトではなく己の感覚、特に日常を描写するときに何をどこまで見ているかという注意力に拠る。