
ベスト・オブ・ベスト/日本の名歌
歌っているのは、一流のオペラや歌曲の歌い手で、いずれも端正な歌いぶりである。クラシックの好きな人向きかもしれない。
私がこの歌集を買う気になったのは、斉藤佳三の「ふるさとの」が、入っていたからである。母が、生前、この歌を台所でよく口ずさんでいたのを懐かしく思っていたが、改めて聴いてみて、胸が熱くなった。信時潔の「沙羅」が入っているのもうれしい。「海ゆかば」 (私は名曲だと思うが) のせいか、彼の歌をめったに聞く機会がないのを残念に思っている。
「カチューシャの唄」や「ゴンドラの唄」は、出だししか知らなかったが、今回、全曲を聴くことができた。何度も聴きたいとは思わないが、当時の人のものの感じ方に触れることができたような気がして、興味深かった。

あしたのジョー2 DVD-BOX(1)
「あしたのジョー」を語ることは簡単なようでそうでない事に気づきました。まず、60年代に週刊「少年マガジン」に連載されオンタイムでハマって熱狂した読者達。そして、連載に追いついてしまったために終了した79話からなるアニメ「あしたのジョー」その後アニメとして映画化された2作品。そして1980年代に制作オンエアーされたこの「あしたのジョー2」それぞれのジャンルのファンがいるような気がしました。もちろん、すべて好きな方もいらっしゃるかと思いますが…。
わたしは、劇場公開された2作品を観て感動し、その後80年代に「あしたのジョー2」がアニメ化された事を知らず、再放送で月曜日から金曜日までオンエアーされて、ワクワクドキドキしながら観ていました。60年代のアニメとかぶっているシーンなどもありますが、連載が終わって年数がたちラストもわかっている事から、ジョーが草拳闘の世界に落ちぶれたシーンはカットされ、力石を殺してしまったショックで放浪の旅から丹下ジムに帰ってきたところからストーリーははじまります。力石を殺してしまったトラウマに苦しみながらも試合をしていくジョー。そしてそんなジョーを救ったともいえるのが、白木葉子がプロモートした、カーロス・リベラという陽性でこれまた魅力的なキャラクターとのスパーリングによって、ジョーはテンプルの打てるボクサーとして復活します。
カーロスとジョーは互いに試合をする事を強く望みますが、チャンピオンホセ・メンドーサへの莫大な違約金を支払うと言い車に乗り込んでいく葉子の美しさ。演出(監督):出崎統/作画監督:杉野昭夫をはじめとして優秀な才能が結集している「あしたのジョー2」が、わたしにとっては1番好きな作品なのです。なにしろジョーがカッコイイ!そして、スタイリッシュな映像には魅せられます。60年代に制作されたアニメだと少年なのが、青年になっていて魅力的です。他のキャラクター達も魅力的に描かれています。
林屋の紀(のり)ちゃんに、矢吹くんの青春って何なの?と問われ、拳闘が好きなんだと言われ、自分の入る余地はないと思い知らされた紀(のり)ちゃんに去られてしまうジョー…。成長期にある事を見破るアニメのオリジナルキャラのルポタイターの須賀もいい。成長期にあったジョーは、力石が死に物狂いで自分がいるバンタム級へとおりてきてくれたことからジョーも苦しい減量をします。時にはおどけた面をみせてくれるジョーにホッとさせられます。ボクシングにしか頭にないジョーは何度パンチを食らっても立ち上がろうとする負けん気の強さも好きです。ジョーとカーロス戦も好きだし、なんといっても金竜飛との壮絶な生い立ちを聞かされ呆然としてしまうジョーですが、力石はあえて食べるものも水も飲まず減量したことをに気づき突破口を見つけていくシーンも素晴らしかった。
葉子も当初は、力石が成し遂げる事ができなかった世界チャンピンオンにジョーにほしくてプロモートしていたように思えます。それが、ボクシングの試合で凄みさえみせる対戦者に立ち向かっていくジョーに、圧倒され徐々に惹かれていったのだと思います。また、矢吹ジョ―=あおい輝彦、丹下段平=故・藤原重慶は不動の声優さんですね。

伊豆の踊子 (集英社文庫)
川端文学の旗手とも言うべき(?)代表作。短編なので教科書にも採用されている模様。
大学生の主人公が伊豆に旅行した際に出会った芸妓の少女(おそらくは中学生くらい)に対して抱いた淡い恋心を紡ぎ出している。
旅先での行きずり・・しかもまだ相手は少女で年下とくれば、当時の恋愛感覚を考えても「適齢期のラブ・ストーリー」としては成り立たない。
少女が温泉に入浴中に全裸を晒しても恥ずかしがることもなく、主人公に向かって手を振るシーンが「少女の純潔」を表現し切っていて、いやらしさもなくかえって爽快ですらあるのだ。
この作品があるおかげで、東京から伊豆に向かうJRの特急の愛称が「踊り子」になったぐらいなのだ。
それ以前の伊豆行きの特急の愛称は「あまぎ」(伊豆にある天城山のことね)だったのだから、康成の作品としてどれ程多くの人間に浸透していたかが分かるというものだろう。
決して「結ばれることの無い別離」も、前述したことを考えれば当然の帰結。
お互いに「いいな・・・」と思いつつも別れてしまう・・って事、人生において結構あるのではないかな。

[さくりな]SAKURINA 桜井莉菜プロデュース 持ち手チェーン&ロゴ入りチャームスパンコールトートバッグ BG-SR-LW1241
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