
あなた自身の社会―スウェーデンの中学教科書
日本の大人たちにとって、今なぜ、スウェーデンの中学教科書が?! 確かに、わたしたちは社会に出てようやく自分の無知を恥じ、知識欲に目覚め、 あの時もっと勉強していればよかったなどと、学生時代を振り返ったりします。特に社会科は、答案用紙を埋めるため、一夜漬けの丸暗記を繰り返していたりして。。。
訳者は、まえがきで賢明にも本教科書の特長を指摘されており、それがあまりに的確なので引用しておくことにします。
1)実社会への手引きになっている、2)社会的存在としての人間にさまざまな角度から光を当てている、3)積極的な姿勢が貫かれている、4)子どもたちが自分自身の意見をもつことを徹底して奨励している、5)社会は自分たちの手で変革できることを教えている、6)文章が簡潔かつ明晰で、良く練られリズムがある。
また解説として、こういった教科書の背景となっているスウェーデンの社会や教育制度について丁寧な情報を加え、その実際の使われ方をレポートしてもくれています。
読み終わって、この社会科の教科書の中には、暗記で解答するような課題など一つもありませんでした。私たち自身が社会の中で生きているのだということを自覚し、その社会は複雑でいろいろな問題や考え方があって決して一筋縄ではいかないけれども、それをより良いものにしていくのは私たち自身に掛かっている、ということを学ぶためのものだと思いました。それこそ、私たちが一夜漬けの代わりに本当に必要としていたはずの、社会に密着した生きた視点だったのではないでしょうか。
皇太子さまがお読みになったことで有名になったという「子ども」という詩についても、そこに感動を誘う形で真理が描かれている、という理由だけで掲載されているのではありません。その真理がいかに理想的なもので美しいものであっても、それを実行することが困難な人たちがいたり状況があったりするという、決して綺麗事だけでは済まない痛切な現実から目を背けないようになっています。
社会の仕組みについて目的意識を持ってもう一度勉強しなおす機会が欲しい、そんな日本の大人たちにとっても文字通り最適の教科書ではないでしょうか。

Thinking Out Loud
このアルバムは,聴けば聴くほど味が出てきます。ライブを聴いた後も,まだまだ浸っていたいと感じる出来です。
実は,レンタルCDを焼いてずっと聴いていたのですが,これほどまでに飽きのこないよいできだったので,改めて新品を購入しました。歌詞の意味を追うと,とても元気が出てくる「前向き」なアルバムです。
買って損なし!おすすめですよ。

わたしたちの教科書 DVD-BOX ~ディレクターズカット完全版~
菅野美穂、志田未来はどんな作品でも高い演技で安心して観られますね。谷村美月、水嶋ヒロなど質の高い脚本に見合った俳優陣でよかった。最終回も今まででみてきたことを後悔させない終わり方でうれしかった。

わたしたちの教科書 オリジナルサウンドトラック
2クールも前のドラマなのに、どうしても気になって買ってしまいました。
ラフマニノフは好きなのですが、そのクラシック曲のいいところをピックアップしてアレンジした感じです。聴き易くしてくれて感謝です。
・真相に近づいたときに流れる切迫したバイオリンとホーンの曲→Self Breakdown
Rachmaninov:交響曲第2番 E-moll 第2楽章 Allegro molto
・二人の秘密基地が映るような涙のシーンでのバイオリン曲→Flower of Life
Rachmaninov : 交響曲第2番 E-moll op.27-第3楽章.Adagio
のようなかんじです。

Water Me
リリースされてから1ヶ月経つのに、ふとした時にこの曲の歌詞が頭の中に浮かんでくる。ドラマのタイアップだったこともあって、歌詞の内容は決して明るいものではなかった。
[A Parfect Sky」や「Anything for you」のように明るくアップテンポの曲も好きだけど、例え暗く重たくても聴く者に何かを訴えかけてくる。そんなメッセージ性の強い歌詞をしっかりと届けてくれるボニピンはやっぱり最高だ!!個人的には遥か(?)昔にリリースされた「過去と現実」と同じくらい好き。