
コーヒーの真実―世界中を虜にした嗜好品の歴史と現在
ロンドンのシティの株式証券取引所も、ニューヨークのウオール街の株式証券取引所も、コーヒーハウスに集まってきた人達によって誕生した事実などが興味深い。
何故、株式取引の場所が昔からあった酒場ではなくコーヒーハウスでなければならなかったのか?
コーヒーハウスでは、コーヒーを飲んで覚醒した状態で商談も取引も出来るが、酒場では酔いが邪魔してトラブルが起きる心配があったからである。
饒舌なくらいにコーヒーにまつわるエピソードが多く書かれているから、読みすすむのに多少難儀をしたのだが、コヒーを軸にして、ヨーロッパ近代史を勉強できてしまうほどの書であった。
ナポレオンがウォータールーの戦いに敗れた後、セントへレナ島に流刑されてからの暮らしぶりなどにも触れながら、ナポレオンがコーヒーの木を植えたりした逸話なども書かれていて面白い。
ヨーロッパ列強国の植民地開拓史の中心にコーヒーが、このように大きく存在した事実を知って興味津々で読み終わった。
多国籍企業などによって利益のほとんどを収奪され、毎日過酷な労働を強いられながらコーヒー農園で働く人達が、いまだに奴隷のごとき生活をしている事実を知ったら、これから毎日飲む一杯のコヒーも、”良く味わって飲むべし”、と肝に命じてしまった。

煙草の蘊蓄―タバコを知ってタバコをやめる
何やらレトロで、怪しげな表紙の本ですが、中身は、たばこの蘊蓄満載です。たばこの由来、原産地や品種なども書かれています。また、日本人にはなじみの薄い、水たばこ、かみたばこ、かぎたばこなどの話も書かれています。また、ホープ、ハイライト、セブンスターなどの日本でおなじみのたばこの歴史・変遷なども面白いです。税金の話もしっかり出ていて、たばこを多面的に考えるのには良い本です。私は興味深くて、2日で読み終えました。私はたばこをすいませんが、すわない人にも面白く読めるはずです。

すぐわかる!すぐできる! 糖尿病の食事療法 カロリーつき カーボカウントナビ
糖尿病の関連書籍は星の数ほどあるが、面倒くさいカロリー計算等せずに
カーボ(炭水化物)量に的を絞った食事療法を紹介している。
これは便利だ。
嫁の親父さんが現在インシュリン治療中で、
色々と食事に気を配って生活をしているのだが、端から見ても大変そう。
ちょいと遅れたが、父の日のプレゼントとして1冊購入。