
クローバーフィールド/HAKAISHA (竹書房文庫 DR 206)
映画は、米国防総省がニューヨークのセントラルパークで回収したビデオカメラに
入っていた映像を再生するところから始まる、解説などは皆無でビデオを撮影している
目線で映画を見ている人もまるで現場の事件に同行しているかのような不思議な感覚の
まま逃げるように地下鉄の構内に避難するのですが、なんとここにも・・・・
手ぶれがひどく映画館の前方で見ると酔う可能性があると、事前に説明されていたので
後方の席で見ましたが、最新鋭のVFXをあえて家庭用ビデオカメラで撮ったような編集で
見せるという暴挙といわれる可能性もある挑戦がある意味、成功した稀有な作品です。
細かい説明はこの映画をこれから見る方に失礼なので遠慮しますが、リアルな○○映画
あーここを書いたら、ねたばれになるので書けませんが凄い映画であることに変わりは
ありません、是非映画館で体験して欲しい作品です。

モンスターズ / 地球外生命体 [Blu-ray]
まずとにかくこの映画は宇宙人対地球人という表面的な対決はあるのですが、ただその部分を期待しては決していけないと思います。特に必要ないと思ったのが副題「地球外生命体」というところ。monstersで十分な所にわざわざこの副題を足した事によりこの映画を否が応でもSCI-FIアクション映画と勘違いしてしまう向きも多いと思います。そもそもmonstersというタイトルの意味が重要であるのに、この副題によって、あたかも地球外生命体=monstersという錯覚をしてしまうのは間違いないからです。それ故、この映画に派手さを求める人々も少なくないのではないかと。勿論地球外生命体は至る所に顔を覗かせますが、この映画は非常に静かな映画です。人も死ぬし、ドンパチシーンも多々ありますが、私が感じたのは全編通して静寂がつきまとっていたということ。どういった静寂さかというと物悲しい、哀れみを感じる静寂でした。ラストシーンのあっけなさも前述したアクションSF大作を望んだ向きには、かなり不愉快な思いをされる方もいると思いますが、この映画で言わんとする事が解れば納得もいくと思います。そういった意味ではこの映画過去に類を見ない作品に仕上がっているので、好感が持てました。
・・・ただ、主人公の感情の流れが若干雑でした。男性の方は美人の女性をその父親に頼まれてアメリカまで送り届けなければならないのですが、男はガキのお守りは嫌だといった仕草や発言をするのに、何故かしつこいほどにこの女を口説こうとする。しかも駄目ならゆきずりの女とベッドを共にしたあげく、女性に、軽い男だと思わないでくれと言ってみたり、女性はそれを解ったわと言ったり。尺が足りなかったのもあるのでしょうけど、少々男女間の感情の変化を表現するのは乏しかった気がしました。
最後にどうでもいい事ですが、宇宙人が地球にやって来たら侵略目的であろうがなかろうが、素直に地球をあげましょう。たとえ我々が彼らの支配下になったとしても、多分それが地球にとっても人類にとっても現代では最良の選択にしか思えなくなるそんな映画です。

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青春スキャンダル,モンスターランドにかなり思い入れがありましたので購入しました。
基板から奏でられるBGMがそのまま収録されていますので、当時の想い出に浸る事のできる方、収録タイトルに特別な思い入れのある方以外にはツライかもしれません。印象に残るメロディラインの曲が揃っていますので、原曲に近いピアノアレンジなどであればもう少し間口は広くなると思うのですが…
個人的には5つ星をあげて多くの方に聞いてもらいたい曲ばかりですが、一般向けには頑張って星3つというところです。

モンスターズ / 地球外生命体 [DVD]
かなり低予算で作成された映画ということでも話題になっていますね。最近、この手の侵略映画(スカイライン、ロサンゼルス決戦、クローバーフィールド)はよく見ているのですが、これらの映画の中でも、侵略者(異星人)は具体的に表現されることなく、その中で生きる人間模様に着眼した映画です。
そのため、ロサンゼルス決戦などのアクションものを期待して見ると、ある意味、期待したものとは違う映画ですね。
異星人がすぐそばにいる中で暮らさないといけなくて、アメリカや軍の空爆に怯えている人々は、今の時勢では、アフガンやイラクを連想すると思います。その中で、空爆や異星人の攻撃を避けながら、アメリカに向かう話ですが、異星人の詳細はほとんど不明です。
映画のシーンの中で、古代遺跡からアメリカ側で建設されている異星人よけの壁(万里の長城のような)は、ある意味、壁さえ作れば、アメリカ国内は安全で、他の国のもめごとは関係ないよと、自分勝手な拒否をしていることを、上手く表現していると思います。
ただ、最後のシーンが未消化。えっ? それで? と思っちゃいましたね。