
南極越冬隊 タロジロの真実 (小学館文庫)
作者は北村泰一氏で、第一次南極越冬隊の犬係の方です。北村氏は後に九州大学の教授になられたのですが、現在は退官されているとのことです。
実際にあの伝説のタロ・ジロ達とふれあった方が書く、南極越冬隊の物語。著作中、犬たちの比重はタイトルに比してそれほど大きくはないのですが、南極越冬隊の生活も興味深いですし、犬たちの描写も『生きている』感じがして非常に好感がもてますね。
苦渋の決断を迫られた第二次越冬隊派遣断念のくだりの無念さも直に読み手に伝わってきます。
そして歴史上知られている、第三次越冬隊到着時の『南極大陸に1年間自力で生き残った兄弟犬』との再会シーンもしっかり描写されています。
これは、映画(南極物語)のように劇的なまでに感動的なシーンではないんですけど、なんというか生の事実だからこその感動というものがあって、いいんですよ^^
そしてもう一つ、この本を読んでおおっと思ったことが一つ。
第9次越冬隊が昭和基地に行ったとき、昭和基地近くで、一頭の犬の遺体が発見されたという事実が書かれていたのです。当然第一次越冬隊が残していかざるを得なかった15頭の犬の一頭でしょう。北村氏はリキであると推測されていますが、なんとも言えない思いにかられました。
日本南極史を彩った犬たちに乾杯です。

Lonely Planet Antarctica
南極に行くにあたって,これを買いました.ほとんど行く人がいない南極のガイドブックとしてほとんど唯一のものだと思います.唯一といっても内容は非常に充実していて,南極の歴史・自然・取り巻く環境など,非常に微に入り細に入り非常に詳しく,満足のいけるものでした.私の上陸した場所はすべて記載があり,参考になりました.南極に行くには,どこかの旅行会社のクルーズで行くのが一般的ですが,その選定にも十分参考になるはずです.private expedition に関する情報も載っています.旅行に行く人は,是非これをもっていくことをお勧めします.

かもめ食堂[Blu-ray]
批判的な意見もあるようですが、映画自体のジャンルがジャンルだけに、見たくない人や受け付けられない人は見なくてもいいと思います。
小説を読んでから見ると、登場人物を別の角度で見れるので、個人的には小説→映画と見るのがいいかと…

コナミ・ゲーム・ミュージック1
多数のゲーム機に移植されたグラディウス及びツインビーですが、やはりオリジナルの基板であるバブルシステムの上で鳴っている時の音がいちばん響きがきれいで、今でも染みるものがあります。特にグラディウスはいいですね、あの背景に流れる星が目に浮かぶようです。
ほか、隠れた名曲プーヤンなど、聴きどころいっぱい。おすすめ。

南極越冬記 (岩波新書 青版)
彼は真空管を発明した天才技術者で京大理学部教授でもあり、ネパールマナスル登山、南極観測隊副隊長もやった超一流の冒険家でもありました。 彼のほとばしるエネルギーは果てしない。
南極での、自分で実験道具を創る創意工夫に満ちた生活など、日本初の南極観測隊は様々な初めてのことを経験しています。
ちなみに、Project-Xでも初の南極観測隊の話しは取り上げられていました。Project-Xのこの回も併せて読むとお奨めです!