アルティメット ヒッツ ドラッグ オン ドラグーン
始めに言っておきますが、このゲームは人によって「好き」か「嫌い」かがはっきりと出ます。
【良い点】
●地上戦で武器と魔法を使って多数の敵を倒すのが爽快(無双などが好きなら気に入るかも)
●ドラゴンに乗り上空の敵を打ち落としたり、低空にいる多数の敵を炎のブレスで一掃するのが面白い
●武器の種類、数が豊富。また武器のレベルを上げることによって性能が上がったり、武器の歴史が読めるのは楽しい。やりこめる
●上記の他にも5つのエンディング、フリーミッション、HPとドラゴンの攻撃力の成長などやり込み要素がある
【好みが分かれる点】
●ストーリーや展開、雰囲気など全体的に暗い。重い。またキャラクターにもかなりクセがある。(このゲームの特徴であり、「好き嫌い」を分ける最大の要因になると言っても過言ではありません)
●主人公がゲームの途中からある理由で喋ることができなくなるので感情が読みにくい。
【気になる点】
●カメラワークですが、常に操作キャラクターの背後からの視点です。周りの状況が確認しづらく、いきなり左右や後ろから攻撃をくらうことがあります。また左右や後ろに向き直ってもカメラが少し遅れて背後に回るのですぐに状況を確認することができません
●多数の敵が一斉に攻撃してくるとこちらが一方的に攻撃をくらうことがあり、イライラします。
個人的にすごくオススメの作品ですが、先に書いた通り好き嫌いがはっきり分かれるので、よく考えて買うことをオススメします
ドラッグ・オン・ドラグーン公式設定資料集―The Materials
購入しましたが、とても良かったです。
キャラクターの装備している武器の装着図なども細かく描いてあって、どんなに作り込んで設定したかわかるようになっています。
とても絵の数が多いのでとてもボリュームがあります。
唯一残念なのは絵の数量が多いせいか、もっと大きくみたいものも縮小されていたことです。前述した装備品の展開図などは別ページにおさめてもう少し大きく見せたりしてほしかったです。
ゲームのファンにはたまらない一冊だと思います。
ファンならば買いです!
ドラッグ・オン・ドラグーン・パーフェクトガイド
構成が明らかにおかしい攻略本。攻略内容は充実しているが、ネタバレを嫌う人は、他の攻略本を買うか、最初の方は決して見ないように。ただ攻略内容は十分なので、ネタバレOKな人、既にゲームの結末について知ってる人にはお勧め。
構成は設定、システム、データ、ミッション攻略の順でなっている。
ゲームを始めた人が、まず最初に載っている、設定編を読んでみると「ギャー!」となる。完全にネタバレである。
内容は各キャラクター、世界観の裏設定の紹介、それだけでなく、ラスボスの画像やエンディングの画像まである。ここを、いきなり見てしまうと、モチベーションは一気に低下してしまうだろう(ゲームクリアしてから読むとかなり面白いが)。
システム編は各コマンドの説明から、パラメータの詳細、テクニックの紹介と文字でびっしりと書かれている。
データ編は武器の全データ、全ての敵の紹介。武器は、コンボの紹介、魔法、フィニッシュブローの解説。敵データも、データだけでなく、行動パターン、攻略テクニックと詳しく攻略されている。
ミッション攻略編は、文字数が多い、ゲーム画面が少ない、といった所があるが、全体的にはよくまとまっている。ただ、少々ネタバレな所もあるのが気になったが。
この攻略本の欠点として、ネタバレ以外に、全体的に文字数が多いということが挙げられる、正直全部読むのは骨が折れる。攻略内容はしっかりまとまっているので、気になる所以外は斜め読みするのがいいかもしれない。
アルティメット ヒッツ ドラッグ オン ドラグーン2 -封印の紅, 背徳の黒-
ニーアの予習(復習?)としてストーリーだけ追いました。
前作と密接につながってるので、これだけやっても訳分かりませんね、きっと。
逆に、前作のキャラがかなり重要なポジションを占めているので、前作プレイ済みの人は嬉しいかな。テイストがガラッと変わっているので、戸惑う人もいるかもしれません。
主人公が人助け(正義)の為に人を殺しまくるんですが、そこに罪悪感や矛盾を感じないのは不自然でした。前作の主人公のように、あくまで「自分の正義」を貫くならそれも良いんですが、今作のように「みんなの幸せ」のために戦うなら、そこは悩んでほしかった。
戦場のヴァルキュリアとか、他の多くのゲームにも言えることなんですが、普通、人を殺したらもっと悩むと思うんですよ。たとえそれが「敵」だとしても。よっぽど冷徹な軍人でもない限り。
後は、「何でお前がそれを知らないの?」とか「何でもっと話し合わないの?」とか思ってしまう場面が多々あり、決められたストーリーをなぞらせるために各キャラの知識や情報を作り手が露骨に操作している感じが、興ざめというか、リアリティに欠けました。
マルチエンディングですが、ものによっては、倒してないはずの敵まで倒したことになってたりするのもあって、ここらへんもマイナスですかね。
先が気になる引きの強さはあったし、前作から出ているヒロインが救われたこと、前作の主人公コンビがああいう形でも救われたこと、今作の主人公コンビの最後の関係性は、感動しました。
前作同様、「惜しい」ゲームです。
ドラッグ・オン・ドラグーン オリジナル・サウンドトラック
ゲームミュージックと言う枠組みを取っ払っても、これほど野心的かつ挑戦的なサウンドトラックはそうそうお目にかかれないだろう。
既に先のレビュアー達が明言している通り、このCDに収録された楽曲は、鬱屈、陰湿、狂気、退廃、絶望…ありとあらゆるネガティブな言葉を並べ立てても、その世界観を表すことは出来ない。
人によっては吐き気を覚えるほどかも知れない、執拗なまでにダークなその音楽感はタイトル通り、決して万人にオススメ出来るものではない。まさに、唯一無二の世界観。
人を選ぶCDだが、それ故その狂気に一度取り憑かれてしまうと、聴けば聴くほど何物にも代え難い恍惚感を得ることになる。
そして、私もその狂気の世界に取り憑かれてしまった一人になってしまった。
ゲームをプレイしていないのにだ。
ライナーノーツには、作曲家達のこのような破滅的な音楽を作った経緯が書かれており
作曲家にとっても、この作品は唯一無二の作品になったと言うことが良く分かる。
特に作曲家の一人、相原氏の「初めて作家になれた」と言う一言は実に深い。
以前は、Vol.1、2の2枚で数万円と言うプレミア価格が付いていた作品でもあるが
スクエニ公式企画、廃盤サントラ復刻要望企画に於いて、熱烈な支持を集め急遽復刻が決まった本盤。
このような人を選ぶ音楽にも復刻希望が相次ぐと言う事実に、改めて音楽好きの懐の深さを思い知った一枚でもあった。