封印された日本の秘境
タイトルと表紙のカバー写真に惹かれて、買ってみました。ライターの方は、サラリーマンとして日々の生活を営んでおり、いわゆる文章のプロでは無いようなので、酷かもしれませんが、情景に対しての臨場感ある描写や、驚き・感動に対しての表現がいまひとつであるように思えました。所詮国内だからというわけではありませんが、あっと驚くようなネタがあるわけでは無い分、もう少し文章のセンスでカバーしないと読んでいて入り込めないかなと感じます。企画そのものはとても面白いと思うし、秘境探索に対するスタンスなどは好感がもてるだけに、余計に惜しまれます。違う方が書けば、同じ体験でも、もっと面白く読ませることが出来たかなと。しかしながら、国内旅行や日本の奥地探索が好きで、時間がある方なら読んで損はしないと思います。
青木ケ原樹海を科学する―自殺するには根拠(ワケ)がある (ちょっとミステリー)
作者は医学関係者ではないだろう。タイトルも日本語的にはおかしい。「科学する」という日本語はない。「科学的に解明する」としなければならないだろう。だが、中身は、ためになると言える。人には、「心という臓器はない」そして、だから「心の病」という病気はないと断言している。中身をよく精査すると、著名な脳学者の言ったことの、つぎはぎだ、と思える。もっと色々と説明が欲しいところだ。そこが物足りない。早野梓のホームページの、「欲望という名の人生電車」は、作家としての苦悩がうかがえて面白い。やはり「言語論」からのアプローチはさすが作家だと思える。「人が生きていくのに必要なのは目的ではなく、欲だ」という言い方は初めて聞いた。私は、これで人生がすっきりした。
実録心霊シリーズ 心霊投稿ビデオ 私たちは呪われた~山梨県 青木ヶ原樹海~ [DVD]
この作品が作り物であるなら、あまりに不謹慎。作者には本物のたたりを経験してほしい。毎日暴力をふるわれ、親からすらののしられ続け、「今日自殺するか、明日殺されるか」という人生を経験してみてほしい。私は本当に体験してます。