個人投資家のための穀物取引入門―60問60答でわかるしくみと分析ノウハウ (パンローリング相場読本シリーズ)
商品先物の初心者に特にオススメします
エルニーニョが実はあまり値動きには関係しないこと。
ローンレートについても詳しく載っている。
各種テクニカル手法も豊富に載っている。しかし少し古いので
鵜呑みにするのは危険。
欲を言えば鞘取りについてはほとんど言及していないのが
残念だ。穀物は鞘取りをするには最適であるのに。
しかし、片張りで始める方はかなり参考になる。
将棋・ひと目の手筋―初級の壁を突破する208問 (MYCOM将棋文庫SP)
まず、208問という中途半端な問題数が「初心者にはこれだけは覚えてもらいたいんだ!」という作り手の熱意が伝わってくる。
僕が作ればきりのいい200問についつい削ってしまうかもしれない。
「初級の壁」と表紙に書かれているが、実際は「初段の壁」ではないかなと思っている。
何故なら、難易度の高い問題も少しあるので。しかし、簡単な問題も多く難易度の高い問題は親切な回答がその難易度を感じさせない作りになっているのも好感を持てた。
これを完璧にこなせれば初段まで手筋に困ることはないと思います。
ポーランドを知るための60章 エリア・スタディーズ
ポーランドの地理と文化、そして、20世紀以前の歴史を知る為には、良い本だと思ふ。しかし、ポーランドの近現代史についてのこの本の内容には疑問を感じた。具体的には、第一次世界大戦後のポーランド現代史については掘り下げが浅く、見方が偏って居ると、私は思ふ。第一次世界大戦後、ヴェルサイユ体制の下で独立したポーランドには、過剰なナショナリズムが渦巻いて居た。ポーランドが独立を回復した事自体はもちろん良いとしても、ヴェルサイユ条約は、歴史的にはドイツ人が居住して居た地域までをも新生ポーランドの領土に編入してしまった。例えて言へば、第二次大戦後、韓国が独立する際に、九州が韓国に編入される様な滅茶苦茶な国境画定をヴェルサイユ条約はしたのである。その様な状況の中で、新生ポーランドには過剰なナショナリズムが渦巻き、ダンツィヒ問題の平和的解決を不可能にしてしまった事が、1939年9月1日のドイツとの開戦の前史として有った事をこの本は語って居ない。又、ドイツ占領下のポーランドで、ポーランド人がユダヤ人を迫害しながら、戦後、それらの迫害行為をドイツの行為にして口を閉ざして来たと言ふ、ポーランド現代史の負の側面をこの本は語って居ない。「贔屓の引き倒し」と言ふ言葉が有るが、ポーランド現代史のこうした負の側面を日本人に語らない事は、ポーランドの為に良い事であろうか?ポーランドを愛する日本人として、この点について、著者と読者が考えてくれたら、と思ふ。
(西岡昌紀・内科医/ドイツのポーランド侵攻から72年目の日に)
あがた森魚とZIPANG BOYZ號の一夜 惑星漂流60周in東京 [DVD]
時代を適格にとらえた音楽活動。
もちろん3時間では表現できないが、その集大成として重要な映像。
ジャンルなんて関係ない、すべての音楽を愛する者なら体験すべき作品。
これこそ、レジェンド!
僕の古い友達
小田和正の番組で再評価のチャンスも生まれている斉藤哲夫。CBSソニー時代の3枚を聴けば、過小評価されたミュージシャンの代表に挙げられる理由も納得できるだろう。
この作品は、CBSソニー時代の3枚の中では最後の作品で、「グッドタイム・ミュージック」や「バイバイ・グッバイ・サラバイ」のような強烈なインパクトのある曲はない代わりに、どれも味わいのある捨てがたい曲が並び、平均点は高く、代表作と言っていい。哲学者と言われた頃の堅さはとれ、いっそうポップになっており、格調がなくなったと感じた人もいただろうが、逆に人柄の滲み出る親しみやすい曲と感じる人もいると思う。特に、ベスト盤から漏れた「ワイングラスいっぱい」「すり切れたレコード」「ソー・ダンス・オールナイト」と言ったノスタルジックなナンバーが、聴けば聴くほど味が出る。そういう意味では、ベスト盤を気に入った人も絶対「買い」である。
今回CDで聴き直して、サウンド的にも優れていると感じたが、それもそのはず、バックの演奏は、林立夫のドラムに後藤次利のベース、ギターが大村憲司、キーボードが松任谷正隆、さらに渡辺勝、駒沢裕城、チト河内といった腕利きの面々が名を連ねており、良質のシンガー・ソングライターのアルバムに仕上がっている。音も良い。