
ひらけ駒!(1) (モーニングKC)
いま、モーニングで一番楽しみな作品が早くも単行本化
将棋まんがといえば、奨励会やプロ、賭け将棋などの厳しい勝負を描いたものが多いですが
この作品はひと味違います。
将棋を覚えたばかりで、知ること・強くなることが楽しくてしようがない宝くん(小学4年生)と
それを一見クールに、でも優しく見守る母親の物語。
作者自身と息子の実体験がモデルになっているらしく、第一話のエピソードも実話にもとづいたもので
「現役で活躍している棋士から優しく微笑んでくれたことに感銘を受け、棋士の礼儀正しさ、
物腰の柔らかさ、所作の美しさなどをもっと多くの人に知ってほしい」が書くきっかけになったようです。
(田丸八段のブログより)
他にも実際の棋士や書籍、雑誌などが出てくるのも楽しいところ。
特に高橋和女流三段はいいです。
(もう引退されていると思ってましたが活動されているのを知れて良かった)
連載では、イケメン棋士以外には興味なかった母親も将棋に目覚めつつあり、展開が楽しみです。

さよならみどりちゃん (フィールコミックスGOLD)
どこかの若者の日常を切り取ったみたい。どこかにほんとにこんな2人いそうだな、って思うほどリアル。こんな恋、つらいけどわかるなぁ、って思いながら読んでた。自分もユタカみたいな人に出会ってしまったら、フザケンナって思いながらも、好きになってしまうのかも。そしてユウコみたいにつらい思いしながらも、ユタカからはなれきれないでいるのかも。「ユタカの肌には磁石がついている。だからあたしは手をふりほどく事できない。」このセリフが印象的だった。はっきりさせたいけど、はっきりさせたら終わるのが怖くて、あいまいなままずるずるいってる恋。重いって思われたくないから好きなのに相手に軽さを合わせてる恋。2番目でもいいから好きって気持ち。こんな恋してる人いっぱいいるじゃないかな。読んでる間中ずっと切なかった。でもこの切なさがいい感じ。作者は絶対こんな恋をした事があるんじゃないだろうか。できゃこんなにリアルには書けない、と思う。こんな恋してる人にぜひ読んで欲しい。そして共感して欲しいです。