
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(初回生産限定盤)(DVD付)
ひさびさに感動した一枚です。
目がうるうるしたくらいです。
バイオリン協奏曲と言えばベートーベン、メンデルスゾーン、ブラームス、そしてチャイコフスキーというのが個人的な順番なのだが、このチャイコフスキーを聞くとその順番が変わってしまうほど、今までのイメージを一新してしまう演奏です
なぜそんなに感動したか?
むろん彼女のそしてオーケストラの演奏も素晴らしかったのだが、録音技術の素晴らしさも光った一枚のように思います。
いくらハイフェッツが素晴らしくてもテレビで言えば白黒の世界
聞き手はどこかで音の限界に甘んじている。
それに比べ、このフルハイビジョンの世界で演奏する彼女の演奏はどんな制約も受けずに、音の広がりを無限に表現している。
単に音がいいだけではなく、すべてのバランスが計算されつくしており、ある意味生演奏でも聞けないくらいバランスの良さを実現している
今後彼女のCDは全部購入しようと思います。
決して後悔させない演奏をしてくれるに違いない。
そういう予感を持たせる一枚でした。
ただ、あまりに鋭角な演奏なので聴くときには体調を万全にしないと確かに疲れるかもしれません。
私自身、体調のいい時はハイフェッツ、疲れているときはシェリングと聞き分けています。

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
素晴らしい演奏です。あの独特の味わい深い音色は彼女にしか出せないものだと思います。小さな体からは想像もつかないような力の入った演奏で、大好きなチャイコを情感豊かに奏でており、毎日飽きずに聞いています。やっぱり彼女は良いです。
チョン・ミュンフンの指揮は全般的にテンポが速いのですが、オケの演奏(特に金管のバランス)と彼女の演奏力が合わさると思った以上に聴き応えがあって、中々どうして聴いているうちに結構好きになりました。

J.S. バッハ & レーガー: 無伴奏ヴァイオリン作品集 (Bach & Reger : Works for violin solo / Sayaka Shoji violin) (2CD) [日本語解説付輸入盤] [Import CD from France]
CD1:
・レーガー:前奏曲とフーガ ト短調Op.117-2
・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調BWV1001
・レーガー:前奏曲とフーガ ロ短調Op.117-1
・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番ロ短調BWV1002
CD2:
・レーガー:シャコンヌ ト短調Op.117-4
・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004
が収録されています。
私としては、Bachはいらなかった。
Bachが入っていないと売れないという意向がレーベル側にあったのだろうか?
Bachと並列させることに意義のあったことは認めるが、
中途半端にピックアップするのなら全曲Regerでまとめていただきたかった。
そう、あまり世に出る機会がないだけに。
CD二枚目ではRegerのシャコンヌとBachのシャコンヌが並列されています。
シャコンヌの共演、競演、饗宴です。
「日本人には取っつきが悪いとされるRegerも、
Bachの投影を意識した奏者の解釈によりかなり近くで響く…」
とは日経新聞の評であるが、それは本当にそうだと思う。
それにしても、もっとRegerを聴きたかった。
メジャーレーベルでは名曲路線(聴き飽きた路線、食傷気味路線とも言う)であるだけに
折り合いがつかず、あえて別会社で録音した意欲作とのこと。
私は、その奏者の意気込みを賞賛したい。
そしてメジャーレーベルには苦言を呈したい。リリースする曲が、同じものばかりである。
その方が売れるから…という理由はもういい。
彼女のような気骨がメジャーレーベルにも欲しい。
先にも書いたように、本当はBach抜きでやって欲しかった。
しかし、商業主義のメジャーレーベルに一撃を喰らわせたというところが大きい。
であるので、選曲に不満はあるが☆は満点をつけたい…。

音楽の友 2011年 04月号 [雑誌]
今月号は、読者アンケートによるクラシック音楽ベストテンとして 1 あなたが好きなクラシック音楽演奏家は? 2 あなたが好きな指揮者は? 3 あなたが好きなオーケストラは? 4 あなたが好きな鍵盤楽器奏者は? 以下全39問読者アンケートを特集しています。各設問を検討していくと種々面白い事が解ります。
例えば1 パヴァロッテイが何故1位なのか?カラヤンの人気いまだ衰えず。小澤は、大病からの復活で人気上昇! 2 小澤 カラヤン クライバーは、解るけど何故メータがランクインしているの? 4 アルゲリッチ、ポリーニの人気衰えず。しかし、グルダ、ブレンデルは何故ランクインしていないの? 10 小澤 朝比奈の人気衰えず 16 ベートーヴェン ブラームス バッハ モーツアルトの人気衰えず。17 ブルックナー マーラー好い曲もあるが長すぎる。武満 シェーンベルク 解りにくい 19 ベートーヴェン第九 ブラームスSYN.1は解るが、バッハ マタイ受難曲、ワーグナー 指輪は何故ランクイン・・通して聴いているのかな?モーツアルトは、フィガロが入って、何故SYN.40は入っていない? 23 何故チャイコフスキーVn.CO.が1位(メンデルスゾーンはランク外になりそうなのに) 27 ボエームが何故1位 37 39 ソフトは購入しないが、コンサートへは行く等色々な事が解ります。
総じて意外と保守的ですが、時々訳の解らない物がランクイン(しかも高位)しています。私も20代後半から30年以上購入してきたレコ芸の購読をやめました。(マンネリで面白くない)また、デイスクリポート以来ずっと購読してきたCDジャーナルも止めようと思っています。(巻末の新譜紹介が縮小された。)ソフトの販売量が減ってきているので、これらを紹介している雑誌も難しい時期に入ってきていると思います。