
デイヴィッド・リンチ・ワールド DVD-BOX【期間限定生産】
『イレイザーヘッド』と『初期短編集』は北米では数年前に発売されていた物だと思います。一般的な映画ファンに人気のある『ブルー・ベルベット』ならいざ知らず、コアなマニアしか喜ばないであろう作品ですので、日本版は出るまいと思ってさっさと北米版を買ってしまいました。
『イレイザーヘッド』は、本当に素晴らしい画質になっていて、もう何十回見たか判らない私でも初めて見た時の感動が蘇るようでした。以前、コムストックから出たニュープリントバージョンを遙かに凌駕するクオリティなので、買い直して損はありません。
『初期短編集』は、かなり昔、原宿で行われたイベントで上映された『アルファベット』と『グランドマザー』の二本に、リンチが最初に製作したフィルム作品他の収録した物です。
『グランドマザー』は『イレイザーヘッド』のプロトタイプとも言える作品で、原宿で見た時から欲しかったのですが、やっと念願が叶えられました。
どちらにもリンチ自身が語る詳細な解説が付いているのですが、私は恥ずかしながら英語が判りませんので、何を言っているのかチンプンカンプン。それを理解するためにも、買い直します。『イレイザーヘッド』の解説には、ファンには堪えられない、撮影風景の映像が収録されています。かなり画質は悪いんですが。
もちろん、まだ見たことのないインターネット公開の短編やアニメーションも楽しみなのですが、それ以前に気になるのは、北米版がちゃんと完全移植されるかどうかと言うことです。
なにせ北米版は、メニュー画面からしてリンチのデザインによるもので、『イレイザーヘッド』では、そこにカットされた場面が登場するのです。
それにモニターをリンチ・ブラックに合わせるための調節用画面も収録されてて、それがいかにもリンチらしくて、思わずニヤリとする作り。是非とも完全移植をお願いしますよ。
これが売れて、リンチのマイナー作品のDVD化を望みたいところです。特に『インダストリアル・シンフォニー』

イレイザーヘッド デジタル・リマスター版 [DVD]
私が初めて見たのは、にっかつから出ていたVHSでした(レンタルでした)。
その後、コムストックの完全版VHSを所有し、それで満足してましたが、このソフトには監督の解説(→85分! で、本編89分と合わせて174分)が入るし、買うことにしました。
ボックスは高くてあきらめました
もちろん映画は最高です。(いまさら説明の必要ないですが)
で、ソフトですが、初回版だけ外箱とポストカードが二枚ついてます。外箱は写真のものとはちがい、グレーの箱で縦長にカットされたヘンリーの写真が入ったデザインです。ポストカードは二枚。ジャケットと同じものと、リンチが描いたらしい絵コンテのもの。
メニュー画面は未公開のシーンを使っていて凝っています。(タール漬けの猫⇒グロイ)
特典映像は、それなりに興味深いものです。撮影時の映像等がいくらか見れます。例の舞台のセットを組んでいる画面がちょっとありますが、興味深いものです。(あれは屋外だった!)
そんなわけで、満足でしたが、コムストックのVHSでステレオだった音声がモノラルになっている(あんまり変わらない印象ですが)のと、チャプターがなく、最初から、通しで見ないといけないところは気になります。
画質はすばらしいです。

イレイザーヘッド
竹中直人氏のメルシー・ボクに続く第二弾アルバム。低音三兄弟はお勧め。脳みそに炸裂します。竹中直人の多重人格性が色濃く出ている作品。ブララック・ユーモア満載です。この曲で皆さんも彼のブラックシャワーを浴びましょう。

イレイザーヘッド 完全版<ニュープリント・スクイーズ> [DVD]
注:この映画は中毒性があります。
ひたすらナンセンスでシュールで胸くそ悪くて…、とにかくこの映画は悪夢ですよ。なのに、何度も観たくなってしまう、観るたびに心地よくなっている自分が怖い…。まさに0点か100点満点のどちらかでしかない物凄い作品です。