
a Beautiful Day
「Happy Time」
ウツ気味で失恋直後に聞いてもこのハイテンション。いっしょに歌ってもどこか突き放した幸福感。なにか悟ってしまったあとってこんな感情になれるんでしょうか。さめてるんじゃなく、客観的な自分。
「市民プール」
一番好きな歌。夏に聞きたいけど今は冬。
過ぎた夏、過ぎた季節の回想か。
「I LOVE YOU」って言ってるけど、現在系ではない忘却への哀悼。
「きみがここにいたなら」とか「きみに電話をすれば留守だと気になる」「はやくきみに会いたい」あの夏の(思い出の)ひとコマ。
淡い恋だから忘れられない、市民プール近くの公園での物語。
「It's a Beatifulday」
いちばん幸せなときには忘れがちな感情だと思う・・一度落ち込んだ人間が見上げた空の美しさに、ハッとした、みたいな幸福感。
「未来の恋人たち」って・・いい歌なのに・・耳がイタくて聞いてらんない・・_| ̄|○
「この季節が変わって なん十年も過ぎて ぼくがいなくなっても くれぐれもよろしく 君の未来の恋人たち」って歌ってる。しかも複数形だし(爆)わかってるね直枝さん。
「GLORY」「なにかいいことがぼくを待ってる」のあとに
「摩天楼に雪が降る」でブルース調の哀愁漂うチューン。
突き放したあとに最後に「世界の果てまでつれてってよ」
ここまで楽観的に「世界の果てまでぼくもつれてってよ」って歌えるのもすごい。
あまりに楽観的すぎて「死」というよりは、「失踪」みたいなふうにもとれる。
あるいは失踪を笑いとばす意味での歌かもしれない。そんな意味では聞き終えて、悲しみを感じたいのか、音楽を楽しみたいのか、歌詞を聴きなおしたいのか、エンドレスで聞きなおしたくなる、ドラッグのようなアルバム。

じゃんけんはパーを出せ!~ビジネス解決力が身につく「ゲーム理論」~
戦略的思考のコツと大切さを説く一冊です。
この本を読んで一番考えさせられたのは〜ルールが自分に不利になるような場合は,
そのルール自体を自分に都合よく変えていくよう働きかけていくことも選択肢のひとつ〜という話です。
日本人は受けてきた教育のせいもあって,とかくルールは守るべきもの,との思考から離れられないが,
欧米人はルールは実情に合わせて変えても良いと考えている,と著者は述べ,それをスキーのジャンプ競技
の例などを引いて分かりやすく説明しています。
前提となっているもの自体を考えるべき,という著者の指摘から,物事を考えるときは
一歩引いてより広い視野から眺めてみる必要があるということを学ぶことができます。
一見薄っぺらいようでいて実は心に残る一冊だったので星4つ行きます。

ビューティフル・マインド [DVD]
統合失調症の数学者がノーベル賞を受賞するまで
妻の支えを中心に描いた作品。
妻の葛藤や夫の苦労、プライドなど
心の内側を丁寧に表現している。
全体にテンポも良く、退屈しない。
強く、しなやかに生きる人間の生き様に触れ
暖かな心になれる。

ビューティフル・マインド 天才数学者の絶望と奇跡
ゲーム理論に魂を吹き込んだ男=天才ナッシュの伝記です。アカデミー賞映画『ビューティフル・マインド』の原作として有名な本書では、映画では触られていないエピソードや事実が満載なので映画を見た方でも違った視点で楽しむことができます。
(ナッシュの引き起こした様々なトラブルが載っているのでショックを受ける方もいらっしゃるかもしれませんが・・・)
今年はナッシュ80歳の節目の年です(まだご存命です!)。未読の方はこの機会に本書を通じて生きた天才ナッシュの実像に迫ってみてはいかがでしょうか?

ビューティフル・マインド (DHC完全字幕シリーズ)
DHCって,テレビコマーシャルで化粧の宣伝してるあの会社なのか?
花王がフロッピーディスク(3.5FD)市場に進出したときと
同じ衝撃を感じたよ。
巻頭から32頁まではカラーページで映画の内容紹介。
残りがすべて台本を解説という構成。
こういう仕事って,僕みたいな素人にはとっても勉強になるはず。
主人公のナッシュを,僕は偏見から(数理)経済学者だと
思っていたけれど(経済学の教科書にはたいてい出てくる
名前だからね),研究分野の分類としては数学者だったんだね。
実際,ナッシュは「交渉」を数学的研究テーマにしているから,
『Econometrica』(経済学専門誌としては歴史のある由緒正しい
数理経済学の専門雑誌)にも投稿している。
単語の意味も調べてあって,最近の!受験参考書同様,
至れり尽くせりっていうサービスは石井の労働成果。
訳語を取り上げている単語には,僕のような怠慢野郎が
なかなか辞書を引く手間を取らないようなものもあって,
勉強になる。
これは監修者や対訳作成者の問題ではなく,
出版社の編集姿勢に問題があるんだろうけれど,
映画の台詞と微妙に違うぞ?! 最終稿の台本を
手に入れていたとしても,実際の映画との突合せを
最後にしなきゃ,プロの仕事にはなりません。それに,
ト書きと台詞とのフォントが同じだと,僕のような素人は
面食らう。あと,これは台詞の多い映画には
無理難題なんだろうけど,購入者はページとビデオの画面とを
見てることになるから,両方が追えるような工夫が欲しい。
も少し素人の市場に受け入れられやすい紙面づくりを期待します。
本作は2003年(74回)アカデミー賞受賞。