
中国の全省でバカヤローと叫ぶ
とりあえず”笑える”と、こういった爆笑スタイルで中国を表現するのがイチバンいいんではないかと思います。
生真面目にというか、真っ向から問題提起するようなジャンルでは、ついムカムカっと感情的になったり、ホトホト嫌気がさしてしまいます。
この国は、至って「(どれもこれもが、)あ〜、これはおとぼけなんだ」と理解することで、意外と妙な納得感が得られるんだと思います。
企業の中国進出により、単身赴任でやってくるひとの多くは、言葉の障壁と多忙な仕事に追われ続け、休日には疲れ果てて、呆然と過ごしていることが多いと思います。
ところが、「せっかく中国に来たんだから、中国全省を踏破する、名所名跡を見て回る」というのはユニークな発想であり、単身赴任ならではのチャンスです。
本書では、その名所名跡を見てまわるという本来の観光目的よりも、観光に至るプロセスでのエピソード、豊富なヒト観察がおもしろおかしく表現してあり、必ずや笑いのツボに巻き込まれることと思います。

中国農民調査
いったい彼らにとっての20世紀とはなんだったのだろう??? と、この類の情報に接する度に嘆息してしまう、我が日本は世紀初頭に日露戦争を戦い、続く大東亜戦争を戦いぬき、多大な惨禍も瞬く間に克服し20世紀後半からの反映に連なる現在がある、われわれ日本人と日本は大きく誇っていいのである、われわれは確かに20世紀を生きたのだと、
本書の対象となっている国などはさしずめいまだに19世紀以前で時間は止まったままだ、原因は指摘するまでもないだろう(他のレビュアの方々が詳しく語っている)、1990年前後にソビエト連邦をはじめとする共産党主導の社会主義国家郡はなだれをうつように崩壊した、冷戦構造終了からすでに15年を経過、ご近所の複数の国がかかえる諸問題はすべて同じ原因であることと彼らの胡散臭さに関しては、こころある人は事あるごとに語る必要があるとおもう、「理想」は理想を支えきる技術にこそ保証されるのだと、