
香港国際警察 NEW POLICE STORY コレクターズ・エディション (初回限定生産) [DVD]
これほどまでにジャッキー映画で面白いものはないと思います。
内容は見るに耐えないほどシリアスでありながらも、そこから這い上がってくるジャッキーのヒーローぶりと、従来のジャッキーアクションも健在で、時間を忘れるくらい楽しむことができると思います。
50歳を超えてもなお新しいものを追い求めるジャッキーの姿勢には感動を超えたものがあります。
ジャッキーの相方の秘密も最後にはわかるようになっており、アクションばかりでストーリーがないと言われつづけたジャッキー映画とも、おさらばです。
もう完璧の映画です。
みんなで一枚ずつとは言わず二枚ずつDVDを買いましょう。

グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)
翻訳書の書名が変です。グランズ・ウェルではなく、グラウンド・スウェルです。念の為にネットの動画を確認しましたが、著者は二人とも ground swell とここで分けて発音しています。地面や海面が大きく盛り上がる意味です。日本語に訳すなら隆起、大波でしょうか。今まで物言わぬ大衆だった消費者が企業の盛衰を決めるほどの勢力となりました。
第一部で大衆の声がネットを通じて力を持ち始めたことを説明しています。ネット社会の影響力をよく知らない方には良い概説になると思います。第二部以降は応用事例になりますが、第一部を理解すれば自然に気付く程度のことが冗長に述べてあります。そういう意味で第一部だけ読めば十分と感じました。
原著の Groundswell を買おうかと思っていましたが、翻訳を図書館で読んで止めました。知っていることの確認だからです。企業のウエブ担当者には The New Rules of Marketing and PR のほうをお勧めします。そちらはネットの影響力を既存のものとして、どんなことをすれば良いかを具体的に述べてあります。
[追記]
ネットを検索すると、「グランドスウェル」で見付かるのはサーフィン関係、「グランズウェル」ではビジネス関係とはっきり傾向が分かれます。ビジネス関係で間違った表記が複写、増幅されているのが分かります。なお、最初に ground swell だと指摘したのは2008年12月2日の日経産業新聞の記事でした。

洋楽ベストヒット100
この商品は、普段洋楽を聴く事の無い僕でも、ほとんどの曲が聞き覚えのあるものでした。ただ、各曲がカットされていたりして、全て収録されていなかったので、その点が少し残念でした。価格があと千円位高くても、全曲完全に収録されていれば、星五つにしていました。

フェイスブック時代のオープン企業戦略
ソーシャルメディアを扱うとき、プロモーション活動の一部に縮小して扱う本と、過去のビジネス戦略思考を全面否定してソーシャルメディアだけでビジネス戦略全体を組み立てられるごときを主張する本の二極分化です。実務上はこのどちらも有効さを証明できているとは言いがたいのが現状です。この本は今までの企業活動(主に大企業向け)の戦略に組み込むための冷静な視点があるのが優れた点です。特に、第二部「オープン戦略を立てる」の内容が評価でき、ソーシャルメディア関連、マーケティング関連の実務者であれば購入する価値ありと判断します。
ただ、細部にずさんさがあります。それほど目くじら立てるほどでもないですが、例えば第三部「「オープン・リーダーシップ」P227-229にかけてのオープン・リーダーの適性評価テストですが、これって、中心点は2.0ではなく2.5が正しいという、あまりにも初歩的なミスがあったりします。ちょっと信頼性を失いますね。ありがちだけど・・・(苦笑)