錦織 圭 フィフティーン・ラブ
今までに成し遂げた人がいない事に、一人の才能のある人間が真剣に挑戦している姿と、その才能を最大限に成長させようとする周りの人たちの気持ちが描かれている本だと感じました。この本はテニスですが、他のスポーツ、音楽にとどまらず、次の世代の若者たちの力をサポートするこんな雰囲気と環境が社会に増えればもっと魅力的になると思いました。
無責任で、ごまかしている多くの大人たちが逃げていることや、閉そく感で溺れている若者がマスメディアでながされている中、錦織選手以外にも、多くの真剣に取り組んでいる人たちが、挑戦している姿をそのまま伝えることで、本当の励ましと勇気を与えてくれる感じがしました。
ひたすらその道で頑張った人たちを、一時期は持ちあげておいて、その後貶める様なマスメディアをいままで多く見てきました、マスメディアに携わるアナウンサーやコメンテーターの日和見主義的な、自分の職を守るようなコメントを聞くたびに、虫唾が走る感覚を何度となく持った事か。是非一度読んでみては如何でしょう。
この本は作者個人の意見を正々堂々と明らかにして表現していると思います。テニスに関わりその素晴らしさと感動の虜になった人たちの取り組みが心に響く一冊です。
七人のトップアスリートと骨盤力
これまでの手塚氏の作品イメージとは違うと思います。
私は普通の草野球プレイヤーで、今まで本格的に体の使い方などを勉強してこなかったので、過去の本は本屋で見る限り難しそうでなかなか購入できませんでしたが、
今回は各アスリートの導入部分に漫画があったり、かわいらしいイメージのイラストもあり・・・
それで今回小学生の息子用に購入しましたが、子供にも十分理解できる内容です。
有名なアスリートの体の使い方を骨盤中心に解説してくれています。
息子がスポーツには共通の動きがあるという意識を感じてくれただけでも良し。
個人的には各スポーツの見方が少し変わりました。
また無料の携帯サイトでクオメソッドの動画が
観ることができるのでこれを息子とともにやってみようと思います。
大人はもちろんオススメはお子さんがいる方、親子で一緒に楽しめるのでは
ないでしょうか。
これを機に過去の手塚氏の作品も読んでみようかと思います。
翔べ! 錦織圭 両親が語った、「エアK」の軌跡
基本的には、両親の手記と、本人の記憶によって構成されています。
座談会は最後に少しあるだけなので、
インタビューと手記の編集だけで無理やり一冊作りだした感じです。
しかし、なんだか非常に無色のフラット感が漂う雰囲気で、
読んでいて嫌な感じを受ける所が、全く無く、
インタビューを淡々と受けてる感じで進みます。
錦織圭選手のキャラクターなのかもしれません。
そう考えると、本が良くできているというよりも、
被対象の良さによって出来た本なのかもしれません・・・
まあ、素材の良さを殺さずに作りだすという事を考えると、
和食の職人のような感じの出来上がりですかね。
でも、とにかくにも、錦織圭選手のルーツが解りますし、
選手育成の過程も少し解りますので、
テニス関係者、興味がある方は読んでみて損はありません。
ただ、読んで得られる知識が少ないので、
買うには若干高いと感じてしまいます。
ファンの方は、絶対に買いだと思いますが・・・