
ニューヨーク1961
28年前、FM雑誌を読んでいたところ、たまたま小田陽子さんのインタビュー記事がありました。そこに写真が載っていましたが、恥ずかしながら私の完全タイプでした。大きな二重の目、ストレートでおかっぱセミロングの黒髪、端正な鼻筋、少し厚めの唇。レコード店で捜し求めて聴いたところ、思ったより大人びた歌声で(良い意味で)昼メロ風でした。シングルカットされた#1ともどもヒットはしなかったようですが、大切な一枚です。2枚目のShadows and Meも持っています。

たかじんのそこまで言って委員会 SPECIAL EDITION II [DVD]
すでに一定の好評を博した「たかじんのそこまで言って委員会」SPECIAL EDITION Iに続く番組のDVD化の第2弾。本作では、地上波で未放送のものも含まれており、前作より満足のいくものに仕上がっていると思う。
まず「銀行は諸悪の根源だ!?」が特別収録されたものであり、熱狂的阪神ファンとしても知られる國定浩一先生をゲストに招き、熱い討論が繰り広げられる。とりわけ、毎週欠かさず番組を見ている人間にとって、これは絶対に見逃すわけにはいかないだろう。
また「従軍慰安婦は強制連行だったのか?」では、辛坊治郎副委員長の解説が挟まれた後、2005(平成17)年4月10日に放送された番組を収録。いわゆる「従軍慰安婦問題」について激論が交わされたが、歴史の検証という意味では中途半端に終わった感じがした。そもそも史料を提示しない議論は水掛け論であり、歴史学者を招致しない以上、明確な史料的根拠に基づく明快な解答は得られないのではないだろうか。
そして「田嶋陽子VS小田晋」と「三宅久之 激高集!」も収録されているが、特に「三宅久之 激高集!」は痛快である。これが収録されているだけでもDVDを買った意味があった、と言うのは少し過言であろうか。
しかし、前作と同じ不満だが、もっと質より量を優先するべきではなかったか。このペースで次々とDVD化され、のちにDVD−BOXとなって叩き売りするようなことだけはやめてもらいたいものである。

銃夢 Last Order 12 (ヤングジャンプコミックス)
待ちに待った新刊!
連載も追い、英語版も購読してます。
刀耳が、これほど魅力的なキャラに育つとは…!
旧銃夢が新連載したときから、
ずっと連載を追って読んでいます。
理屈を超えた情熱で構成されたSFアクション漫画です。
読んだことのないひとは、旧銃夢から読んで欲しいです。
12巻では、さまざまな邂逅を経た主人公が、
今まで得たものを、昇華させつつ、新たな地平へと、降りていく、
そんな雰囲気がします。
旧銃夢8巻+銃夢LO12巻、合わせて20巻を通じて、
色彩豊かな感動を味わいましたけど、さらに先へと進む予感のする最新刊です。
旧9巻とゲーム版のエンディングも、
それぞれ考えさせられるものでしたけれど、
最新シリーズLOの地平は、はるかに広いようです。
英語版の新刊で、どのような英語に訳されるのかも今から楽しみです。
台湾のキュレーターにも銃夢ファンがいて、
漫画を通じて話が盛り上がったりすることがありました。

Listen To The Music
槇原敬之がリスペクトしているアーティストの楽曲、
自身のルーツとなる楽曲を集めて、すべてが
「槇原自身のリアレンジ」で収録されている1枚。
収録楽曲すべてが、彼の中で消化されて、
新たな世界が作られている。
オリジナルほどの痛さ、強さより、優しさの際立った
「空と君のあいだに」、
跳ね回る自由さが溢れる「Monkey Magic」、
改めて美しい歌だったと気づかされる
学校唱歌の「朧月夜」など。
全体を通して、彼の歌の上手さ、音楽への愛、がわかる。
先日、「さんまのまんま」に出演した際、
「歌い継がれる歌をつくりたい」と言っていた彼。
(それに対して、「『世界にひとつだけの花』は10年いけるで」と
答えた明石家さんま...苦笑)
このアルバムは、おそらく、彼自身が「歌い継いでいきたい歌」の
集まりだ。大事に聞きたい1枚。