
Once More
Tonyのソロを聴いた時は「声量とテクニックだけで何だかな〜」と物足りない気になった。やはり彼が輝く場所はSpandau Ballet!しかし再結成は夢にも思わなかったため、過去のアルバムで懐かしむしかなかった日々。しかし、やっと帰ってきました。20年の時を経て風貌は様変わりしていても、再び一緒にプレイする喜びに輝くメンバーの顔に泣きたくなるほど嬉しくなりました。そして、やはりTonyのボーカル、力で押すだけでなく、強く優しく憂いもあり、彼はUK音楽史上最高のボーカリストの一人ではないかと確信しました。しかし、Spandau Balletは彼のボーカルだけでなく、確かな演奏と楽曲の完成度の高さが揃ってこそSpandau Ballet。オープニングの"Once more"に彼らの20年の思いが込められており、ファンにそれが届きますとも。ニューロマンティック全盛期、華やかなPVだった"Cut a long story short"が渋く生まれ変わり、また"Chant No. 1"が60-70年代ソウルミュージックぽいアレンジで驚いた(これ、オリジナルより好きです)。数々の名曲を「おお、こう来るか!」とアレンジし蘇らせたのにもひたすらびっくり。彼らの再結成が単に「再結成コンサートやって、アルバム作って、売れたらまたコンサートやって」というものではなく、Spandau Balletとしてこれからも続いて行ってくれることを願っています。そして、日本でのコンサートを期待しています。

Gold: Best of Spandau Ballet
最近、自動車のCMのBGMで'Aの「TRUE」復活。って、ここ数年’80s曲はTV・CMの常連ですよね。ホントその頃のスパンダーバレーの音楽は色気のあるものでした。当時の「ディスコ」(死語)のチークタイム(またまた死語)には「TRUE」は欠かせませんでしたネ(うん・うん!)このアルバム「あの頃」を懐かしむ「チョイ悪オヤジ」には愛蔵版として買って損なし、いや買うことをお勧め致します。(あの頃、軟派した娘はいま頃・・・?)

Parade: Special Edition
当時のブリティッシュバンドでは稀有な存在だと思いますが、いかんせんコアなファンだけが聞き残っていった(それもスルーザバリケーズまでが我慢の限界・・・)のではないかなぁ。
いいバンド、いいアルバムなんですが。もったいない限りです。
パレード以降のアルバムはすべて持っていますが、中学時代、スパンダーで最初にに購入したこのアルバムがやはりマストです!

Live From the Nec [DVD] [Import]
ニューロマのヒラヒラをすぐに卒業し、スーツで決める優等生スタイルに心ときめいたものでした・・。これはそんな彼らが後期に入り始めた頃のものです。ヒットを重ね、メンバー全員にビッグバンドの風格と余裕が見られます。「TRUE」ばかりが有名ですがトニーが熱唱する「through the barricades」は涙モノですよ。この時期以降、各メンバーの方向性の違いをきっかけに活動休止・解散・トニーvsゲイリーの泥沼裁判と発展していくのですがこれを観る限りではそんな未来は微塵も見せず友愛を感じる貴重なものです。現在、Vo.トニーとDrus.ジョンは一緒にバンド活動、saxスティーブはイタリアでスタジオミュージシャン、 bas.マーティンはTV俳優、gur.ゲイリーは舞台俳優として活躍中です。デュランデュラン同様、再結成の夢が叶うまで、このdvdで我慢しましょう。