ある公爵夫人の生涯 ディレクターズ・カット版 スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]
「高邁と偏見」のときも、キーラ・ナイトレイでしたけど、
あのときは、娘さん役。清楚だけれども、芯のしっかりした
たくさんの姉妹の中で、しっかりもの、という役どころを
みごとに演じてました。
さて、彼女、本作品では、すっかりオトナの女、侯爵夫人の苦悩と
悲しみをみごとに演じて、すばらしいです。
単に、きれいでかわいい女の子と思っていたら、まったく
演技派女優を見事に出しています。
また、景色がきれいです。こういうのは、Blue-Rayでないと
いけませんね。侯爵役のレイフ・ファインズは、何を考えて
いるのか、よくわからないテイで、この当時の男尊女卑な
領主、侯爵の感じをよく出しています。抑えた演技。
それにしても、この時代の女性は、まことにかわいそうな
地位ですね。閉ざされた家の中で、子供にしか希望がもてない
そんな暗黒な時代。現代までの道程を顧みると、大変な彼岸の差を
感じます。
スージー・クーパーのある暮らし―作品と魅力のすべてがわかる (Gakken Interior Mook 暮らしの本 1)
スージー・クーパーの本は洋書でならいくつかみたことはあるのですが、日本語ではこの本がはじめてです。彼女の作品が年代ごとに載っていて、さらに日本での取扱いショップの情報も掲載されているのです。
LOVIN’CUP
柳ジョージのルーツとも言える数々の名曲をカヴァー。私が少年時代(60年代中期)にバンドに目覚めた当時、本牧やチャイナタウンで一番流行していた、ちょっと斜に構えた音楽を、もう一度TRYしようと思いついた企画アルバムです。(柳ジョージ談)
エルビス・プレスリー、キャノンボール・アダレイ、レイ・チャールズ、ライチャス・ブラザーズ、ポール・バターフィールド、スモーキー・ロビンソン、エルモア・ジェイムス、スペンサー・デイヴィス、アル・クーパー、BBキング、デレク&ドミノス、スティーブ・ウィンウッド、エリック・クラプトンらの曲。
ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム [DVD]
かつて若かりし頃、いわゆるディラン本を読んでは、その難解さに断念したものだ。しかし、この映画を観て、ボブ・ディランにまつわる謎は、すっきりさわやかすべて解かれた。なんてことはない、ディランは(類い稀なる音楽的才能を持った、ちょっぴり偏屈な)ふつうのひとだった。思えば、本人もインタビューで、ずっとそう言ってきたんだったっけ。
でも、ディラノロジストたちにしてみれば、ディランはちょっぴり謎めいたままでいてほしいのかな。その証拠(?)に、この直後に、『アイム・ノット・ゼア』という映画が、ボブ・ディランを再び謎の迷宮に連れ戻してしまった。私はどちらかというと、スコセッシ監督が暴いてくれた、ちょっと頑固な爺さんが好きだ。この作品の意義深さを思うと、『シャイン・ア・ライト』なんて霞んで見える。
スージー・クーパーのある暮らし (暮らしの本)
スージークーパーファンなら知らない人はいない、95年に出版されて絶版になっていた、「スージー・クーパーのある暮らし」の復刻版です。古いものと違っているのは、取り扱いショップの紹介ページがなくなっていることだけで、代表的な作品の美しい写真や解りやすい解説などは、全てそのままで復刻されています。スージー・クーパーのカタログ的出版物で、日本語で読めるものはこれだけなので、それだけでもコレクターには価値のある1冊だと思います。