
リリイ・シュシュのすべて [VHS]
タイトルのこの一言は不良グループに援助交際を強いられる少女がつぶやくコトバである。
若さとは何だろう?はかなさ、傷つきやすさ、キレやすさ?
若さとは変化しやすさである。周りのあらゆるものに影響されて、影響されて、影響されて。心の中の変化はさておき、周りの人から見た変化は一瞬であり、人はそれを「キレる」と呼ぶ。
若さとは危うい。切ない。強い。弱い。
この映画で岩井俊二監督は、あまりにも現実的な、現実よりもリアルな世界を生みだした。若さが認知できる現実はリリィの切ない歌声だけ・・・

BRUTUS (ブルータス) 2011年 9/15号 [雑誌]
恋の、答え。なんて気恥ずかしいけど、けっこう面白い。
“恋”は12世紀ヨーロッパの発明品だとか、“愛”とはいったいなにか?、それはなぜ神様がこの世界を作ったのかわからないということに関わるとか実に興味深かった。
ジャズメンたちの恋、女に対しての概念、芥川や太宰、カフカのラブレター、稀代のファム・ファタル、ザロメの奔放な恋。
切なくて、辛くて、でも抑えられなくて。
ときめいて、胸が躍って、満たされて。
片思いだって、傷ついたって、ままならなくたって、人を好きになるのはそれが人だからで、どんなかたちだって想うことは素晴らしい。
こんな、サブッ、って思うようなことも素直に感じられるそんな一冊。(笑)

涙/夢 【初回生産限定盤 DVD付 5種類ジャケット仕様】
FUNKY MONKEY BABYS!!!!
2010年第一弾シングル。
ミディアムテンポの【涙】は頑張っている人の背中を優しくそっと押してくれるような曲です。
一方アップテンポの【夢】は諦めそうになった夢を思い出させてくれるがんがん背中をおしてくれるような曲です。
曲はよいのですが。
今までシングルでジャケット違いで何パターンも出さないできたのがファンモンの良いところだったのに。
前作のヒーローから初回限定でDVD付き。
今回も収録曲が同じでジャケットの顔だけ違うのは…
今までシングルは全部集めてきたけど5パターンも集めるのはさすがにできませんでした。
ベストアルバムにも涙、夢そして涙PVも収録されるということなので果たしてシングルまでも買う価値があるのか…
それこそ顔ジャケで売ってると思われても仕方ないと思います。。。
その点で★三つとさせてもらいました。

キュリアス・クリーチャー
声に包容力を持つシンガー。
JAZZのカテゴリーよりは、ポピュラー・ヴォーカルというべきなのだろう。
他のレヴュアーも指摘しているが、ノラ・ジョーンズを思い起こさざるを得ない。
ノラも同様に声に特徴があり、温か味と湿り気を適度に帯びたヴォーカルで、
あまり抑揚無くしっとりと歌い上げるスタイルは共通するところ。
一昔前にはあまりいなかったスタイルなのだろうが、
何につけても「癒し」を求める最近の文化、風土の中で必然的に生まれてきた作品かも。
聴いていて、穏やかな心持になれることは間違いない。
個人的には、性別が違うものの、サーファー兼シンガーである、
JACK JOHNSONの1st、2ndあたりに似たものを感じる。

私とワタシ [VHS]
DVD版もある筈だ。生の舞台演劇を収録したもので、付録のインタビューも長くて興味深い。
テーマは人間心理の根源に迫り中々深いものがある。
心の中のもう一人の自分を演じる優ちゃんの前半部における自由奔放さと、ラストでの怪演は目を見張る。やっぱ優ちゃんは凄い女優だ!(2008年9月頃の感想)